10月。
少し肌寒くなってきて、夏場の蒸し暑い体育館から
冬場の手がかじかむ寒い体育館に変わっていく頃。
私はいつものように放課後のクラブに
参加していました。
愛実((そういえば最近不正出血多いんだよなー))
最近生理じゃないのに血が出る、不正出血が
頻繁に起こっている。初めは痔とかおしりから
血が出ていると思ってたけどやっぱり違うので
お母さんに相談して今日クラブ終わりに
お母さんと婦人科に行くことになった。
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婦人科で診察を受けて、後は結果待つだけ…
看護師「広瀬さんどうぞー」
女医「たいへん言いずらいのですか…」
『娘さんは子宮癌(がん)です…』
と、女医さんはお母さんに言った。
子宮癌は大人がかかる病気だと思っていたけど
子供でも生理が始まっていればなる事もごく稀に
あるらしい。今の医学が進んでいるとはいえ
まだガンで死ぬ人はたくさんいる…
まさか私がガンになるなんて思わなかった。
もしかしたら死ぬかもしれない…そう思うと
急に怖くなった。
続く。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!