第12話

No.12
791
2021/08/22 02:00

(少しだけ狂気を含みます、苦手な方はback🔙)


🔞















side⇄あなた



再び姫抱きにされて、連れてこられたのは、
さっきと同じベッド



乱暴に投げられるかと思ってたのに、
意外と優しく、包むようにシーツに降ろしてくれた
その理由を聞けば、





西園寺の婆さんにバレたら面倒臭い。





だって。





あの人にバレたら何があるって言うの
まるで私を人間と思ってないような扱いをする人よ
こんなヤクザだらけの場所に、


仮にも孫である人間を放り込む人なんて
きっと世界中どこ探してもあの人しか居ないわ。




剛典「おい。何考え事してんだよ」
『……何にも。』
剛典「俺を目の前にして上の空なんて、いい度胸、笑」





片手でグイッと顎を掴まれれば、
そのまま私の唇に、岩田のそれが重なる。
言葉と裏腹に、食べられてしまいそうな優しいキスは
直ぐに私の心を掴んで、もっと、と欲が溢れる。


体験したことないような、ふわふわした感覚が怖くて
思わず、手持ち無沙汰だった岩田の左腕を掴む



剛典「……ん、離せ。」
『…ごめ、』
剛典「喋んな、黙って抱かれてろ」





私はとっくに心を掴まれたと言うのに、
こいつにはこれっぽっちも響かない
私ばっかりで、ホントにむかつく


私のこと、性欲処理機にしか思ってない
そのために結婚するなら、もう殺して欲しい
何のために結婚するのかも教えてくれないし
もっと独り身を謳歌したいのに家に閉じ込められてばかり





剛典「あーもう無理、挿れるぞ」



何の愛撫もなしに、突然突っ込まれたそれは
痛いはずなのに、身体はすっかりそれを受け入れてる


『……!!ぁっ、』




すごい勢いで、皮膚がぶつかり合う音がする






剛典「…っ、こんな狭いの久しぶり、だわ、っ、」
『やめっ、ぁ!ぁっ、んっ、///』
剛典「他のやつに股開くなよ、俺だけだぞっ、」
『ぁっ、ぁっ、やだっ、ほんっ…と、むり…!』
剛典「…チッ、返事しろよこの野郎…っ、」




腰が砕けそうなほど、奥に当てられてる
さっきと違うのは、逞しい手が私の首にある事。



力をかけられ苦しくて、酸素が欲しくて口を開ける
でもその口には舌が突っ込まれて、
いよいよ本当に死にそうになった時、
ようやく離してくれた。初めて死を覚悟した。



剛典「…やべ、出るわ…っ、」
『ぁっ、や、抜い…て、っ、』
剛典「誰が抜くかよ…っ、ぁ、イクっ、」
『いやっ、ぁぁぁぁっ!!///』




白にまみれた所を見れば、嫌でもあのリスクを思い知る







『どーすんの……』
剛典「……ピル飲め」



大人しく服を拾い集めて身につけよう
そんで、今度こそピル処方してもらうついでに、
逃げて、いっその事殺されよう



そんな決心も、結局貴方の顔を見れば揺らいじゃう
ほら、なんでそんなに愛おしそうな顔するの






2人の首に咲いた紅い花は見ないふりをして。






🍓

たった1回の行為で一気に心掴む岩さんどない?
(しんどいオブしんどい)

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