そう言って坂田に微笑みかける。
だか、坂田は何も言わない。
少し残念な気持ちになるが、いつもの事だ。
それに、何も言わずとも坂田はずっと笑っている。
だから、それだけで十分だ。
スっと立ち上がり、台所へと向かう。
今日は何にしようか。朝だから、トーストにでもしようか。
坂田は黙ったままだ。
坂田のご飯を作り持っていくと、ピンポンがなった。
俺は一度坂田に目をやり、玄関に向かった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!