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第7話

_過去
548
2019/04/21 08:22




俺には、年の離れた腹違いの妹がいた。










当時の妹は幼く、俺の事も覚えていないだろう。










母は仕事で毎日朝帰りで、父は家にいる時はほぼ寝ていたから、妹の面倒はいつも俺が見ていた。










ある日、いつもと同じように妹の世話をしていると、








「今から出かけるから、ついて来い。」








俺はついて行った。










家に帰ったらまた妹と遊んであげよう、今日はどの絵本を読んであげようかな、なんて考えていた。










けれどもう二度と家には帰れなかった。










会いたい、










会いたいよ、










どこにいるんだよ、




















あなた……。









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