第73話

最終決戦 5
223
2021/08/14 10:00
悲鳴嶼さん達が来る前に、炭治郎はももの頸を斬った
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
水の呼吸 壱ノ型 水面斬り
もも
もも
いやっ…​…​
神崎 綾音
神崎 綾音
(すごい、同じ型のはずなのに…​…​)
もも
もも
嫌だ、あたしはもっと強くなるの…​…​強く…​…​なる…​…​の…​…​…​…​
ももはそう言いながら灰になった
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
…​…​次、行くか
その時、何かが聞こえた
藍風 麻由
藍風 麻由
…​…​!?
藍風 洸佑
藍風 洸佑
麻由?行くぞ…​…​
もも
もも
なんでよ…​…​あたしは…​…​心配されたいだけなのに
灰になって崩れていくももがそう言っていた
藍風 麻由
藍風 麻由
…​…​!!
神崎 綾音
神崎 綾音
藍風!?
私は、いつの間にか消えかけているももの頭を撫でていた
もも
もも
(なんで…​…​?でも、嬉しい)
もも
もも
ありがとう…​…​お姉ちゃん
藍風 麻由
藍風 麻由
…​…​…​…​おまたせ、行くか
私は、ももが灰になってなくなるまで近くにいた





ももside



あたしは、心配されたかった
両親は、あたしたちをよく思っていなかった
バカにしていやがった


けれど、鬼に殺された
あたし達は怪我を負うくらいで済んだけれど、それで鬼になったみたいだった


さくらが言っていた
さくら
さくら
私たちは、絶対に裏切らないからね
…​…​嘘だ
そんなこと、ありえない




それは長男長女が言うものだ
そんなじゃないさくらがなんでそう言っているのか、意味がわからなかった



それから、瑠璃もさくらを頼るようになった
瑠璃
瑠璃
もも〜!!
こうやって、あたしに甘えてくることはなくなった
あたしに注意ばかりしてくるようになった



嫌だった


だからずっと自己中でいた

自分を隠していた





だけど、藍風さん…​…​



あなたはあたしの黒い心の錆を落としてくれた
再び本当の自分になることができた


短時間、頭を撫でてくれたことで

うれしかった



本当に、ありがとう
麻由side



頭の中に、ももの本音が流れてきた
藍風 麻由
藍風 麻由
(そうだったんだ…​…​)
藍風 洸佑
藍風 洸佑
どうした?
藍風 麻由
藍風 麻由
あ、ううんなんでもない
藍風 麻由
藍風 麻由
さあ、行こうk…​…​
神崎 綾音
神崎 綾音
あーーーーーー!!!!!
綾音先輩が大声を出す
藍風 麻由
藍風 麻由
綾音先輩?
神崎 綾音
神崎 綾音
昇降口の鍵落としちゃった!
探すの手伝ってくれない?
栗花落 カナヲ
栗花落 カナヲ
(あーあ…​…​…​…​)
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
わかりました
探しましょうか
それから約1時間、私たちは鍵を探し続けた

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