どうして…信じてくれないの…?
ゆかは確かに嘘つかないけど…
ほんとに私言ってないよ?…
―――――――――キリトリ線―――――――――
これからみんなは私のモノ。
あなた苦しめてあげる。
ー私があなたの虐めに協力するときめた理由ー
中学生の時…
学校ではずっと1人。
だれも話しかけてくれない。
学校行くのが嫌。
お弁当も食べる友達いない。
班作るときはいつも入れるところ
遠足のときのお弁当も1人。
休み時間も。
部活でも。
どこでも。
そして虐められていた。
あなた、はるかいがいの人達に。
助けてくれたのはあなたとはるか。
すごく優しいふたり。
ふたりともモテる
女子にも男子にも。
でもあなたのほうがはるかよりモテてる。
優しいし天然で可愛いし面白いしおしゃれだし
そんなあなたが羨ましかった。
はるかも。
友達がたくさんいて…
1人でいる時間はなかった。
見た事もない。
でも私の考えは
羨ましいから憎いに変わった。
なんで変わったんだろう
高校も一緒って知ってクラスも一緒で
全残話さないけど
高校のある日
レイターズのみんなが転入してきた。
みんなかっこよくて…
とくにかめむしくんとサイバくん。
仲良くなりたいと思った。
席隣空いてたから隣に来たら仲良くしてもらおうと思った。
でもみんなあなたの周りに行っちゃった。
あなたとレイターズは仲良くなってた。
絶対レイターズのみんなあなたのことが好き。
もう勝ち目がない。
でもひろとくんたちのおかげで
私にもチャンスが来た。
虐められてから前もだけどずっと嘘なんて
ついてこなかった。
でもみんなをあなたからとるためなら
うそつける。
そうして私はあなたからレイターズ、はるかを奪うの
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!