side.蚕汰炉
遊雩くん達は別の所で戦闘。
そして俺の目の前では、
俺の黒い影に寄ってきた妖の相手をしている
湊禿くんと爛くんが。
如何することも出来なくて、彼らのコトを見守ることしか出来ない。
そんな自分に吐き気がして俺は如何することも出来ないまま
彼らを見守る。
「グワァァァァ!!!」
やっぱり、、影が大きかったから、
まだまだ身体が小さい湊禿くんは
爛くんみたいに身体を上手く使えないのかな、
何処か哀しそうな顔をしているように見えた湊禿くん。
如何すれば彼を救えるんだろう。
でも、自分のことですら自分で救えない俺に
そんなことをすることは出来ない。
そう言って少し離れたところに連れて行ってくれた海來采くん。
そう、彼はどこか哀しそうな表情をしていた。
神の隙間から見えた、
見えてはいけないであろう顔。
その顔は俺が今までに見た人よりも綺麗だった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!