いたたまれなくて1人店を出た。
‼ 透馬先輩?
よ、大丈夫か?
すみません、復活させるとか、蘇らせるとか勝手に言って...
部外者が口だしていいことじゃなかったんですね。言うべきじゃなかった。復活させるなんて!
ほんとすみません...勝手なことして...そんなことがあったなんて知らなかったんです...ほんとすみません...
.....
俺はお前が復活させるって言ってくれて嬉しかったぞ
.......え?
腑に落ちないって顔してるな
透馬先輩は軽く笑った。そして
俺は嬉しかった
ともう一度言った。
な、何でですか?
俺は1人残れば皆が思いとどまると思ってたんだ....でも
ー誰1人残らなかった。透馬先輩は、口には出さなかった。
そんなときお前が来て復活させるって言って見せた。簡単じゃないってわかってたけど、それでも俺は救われたし嬉しかった。
だから、お前が後悔する必要なんてない。
救われた....私が透馬先輩に。なぜだかあの日からずっと重かった心がすっと軽くなった気がした。
「後悔する必要なんてない」こんな言葉をかけてもらっただけで、世界はずっとずっと明るくみえた。
....音楽の名門上川家が生んだ天才
えっ!
知ってたの...?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。