第4話

Tempo I 目指せ!復活!
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2018/04/08 13:12
上川柚乃
上川柚乃
失礼しまーっす!吹奏楽部の上川ゆzっ…むぐが…
意気揚々と職員室で声を出すと、先輩に口を抑えられてしまった。これじゃ喋れないよ!
黒木透馬
黒木透馬
たっ大変失礼しましたっ!
あ、ちょ先輩置いて行かないで!
上川柚乃
上川柚乃
先輩っ!何するんですかっ?顧問の先生見つけるんじゃないんですかっ!
黒木透馬
黒木透馬
わかった、わかったから。ちょっと黙れ。
春日澪
春日澪
まだ部活の顧問見つかんないわけ?
上川柚乃
上川柚乃
あっ!澪先輩っ!たすけて下さい!
黒木透馬
黒木透馬
春日なんの用だよ?
春日澪
春日澪
ん?ちょっと変わった話を耳に挟んだから伝えに来ただけ
黒木透馬
黒木透馬
なんだよ、それ
上川柚乃
上川柚乃
ちょっと、透馬先輩っ!どんな話ですか?
春日澪
春日澪
古典部っていう部活があったんだけどね、最後に残った先輩が去年卒業しちゃったのよ。で、古典部は廃部になっちゃったのよね...
上川柚乃
上川柚乃
それは...残念ですね
上川柚乃
上川柚乃
それがどうかしたんですか?
黒木透馬
黒木透馬
ありがとう。春日
上川柚乃
上川柚乃
えっ!先輩なんで感謝してるんですか?
春日澪
春日澪
お礼はいいわ。じゃあね
黒木透馬
黒木透馬
行くぞ!多分、学習室だ。
上川柚乃
上川柚乃
えっなんでですか?
歩きながら、先輩は話してくれた。古典部の顧問は異動してない。つまり、顧問になってくれる可能性がある、と。なんでわからないんだと軽くけなされたけど、きっと先輩流の愛情表現なんだ。うん多分…きっと…
上川柚乃
上川柚乃
しっつれいしまーs…うぐぐ…
また口を塞がれたようだ。一体何がダメなんだ?
黒木透馬
黒木透馬
失礼します。吹奏楽部の黒木透馬です。今お時間よろしいでしょうか?
完璧過ぎると笑顔に思わずドキッとしてしまう…女形の顔つきだけど、先輩ってやっぱ美形なんだ。うわーなんかムカつく。あんな口悪いのに。
佐倉先生
佐倉先生
いいよ。どうしたの?
この笑顔に動揺しない先生。美人は違うなあ
先輩が話せって言うように目で合図してくる。
上川柚乃
上川柚乃
先生あの…吹奏楽部の顧問になってくれませんか?
佐倉先生
佐倉先生
うーん…音楽についてはなにも解んないからな〜
上川柚乃
上川柚乃
全然大丈夫ですっ!私もちょっとは指導できますし!
先輩が驚いたような表情をしている…やってしまった。音楽やってたことはヒミツにしようと決めてたのにー
上川柚乃
上川柚乃
お願いします!
上川柚乃
上川柚乃
いないと困るんです!吹奏楽部を復活させたいんです!
佐倉先生
佐倉先生
ふーわかった。やるよ。吹奏楽部の顧問。でもホントになんにもできないからね。
上川柚乃
上川柚乃
やったーー!!ありがとうございます!もう一生感謝です!
黒木透馬
黒木透馬
ありがとうございます!
佐倉先生
佐倉先生
黒木くんが部長、上川さんが副部長でいいのかな?

よくないと思います。
黒木透馬
黒木透馬
はい
えーーーー私1年なんですけど!ちょっと待ったあ!
とは言えず、私は副部長に…
佐倉先生
佐倉先生
それから…部員いないと復活しないからね
まだまだ道のりは長いっ!
創造主 心音
どうも!心音です。私も吹奏楽部なんですが、この小説リアルな雰囲気と全然違いますね…すみません。いかんせんウチここまで人数足りなくないので…軌道に乗れば多少は面白くなると思います…それまでお付き合い頂けると幸いです。

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