お昼ご飯も食べてから集合だったから、街に行っても特にすることがなかった。
と、ふらふらしていて、店から出ようと2階から1階へエスカレーターで降りた時。
目の前に、、
誰もが会うと一番めんどくさい関係であろう、女子のクラスメイトに会ってしまった。
その場を誤魔化し、抜け出し、とりあえず外に出た。
琉惟は、口止めのためにお菓子を買うと言い出したのだ。正直、お菓子で口止めってって思ったけど、琉惟はバカだから仕方ないかと思って、何も言わずに見ていた。
なんとか、口止めはしてもらえることになった。
特にすることもなかったため、街から帰った。
その日の夜。
【LINE】
人生で初めての彼氏ができた瞬間。
この瞬間が来るのは、もっと後でも、いや、もっと後の方がよかった。
このときは、本当に好きでいてくれたのかな。
そんなことも聞けなくなるなんて。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!