プリ小説

第6話

選ばれた人
《テオくんside》




テオくん
おはようございます〜





今日も事務所の前で笑顔を作って

" 偽りのテオくん " を演じながら入る。





最近のルーティン。





でも今日はひとつ違うことがあって。




☆イニ☆
…おはようございまぁす、





小さめの声で挨拶をし

キョロキョロしながら入ってくるじんたん。





俺に見えているから

他の人にもきっと見えてるんだろうと思ったけど

そういう訳でもないらしい。




テオくん
ほら、ちゃんと着いてきて、





事務所をうろついているじんたんを小声で呼ぶと

マネージャーさんに

一人でなに言ってるの?と笑われた。





どうやらじんたんのことは見えないんだろう。





まだ打ち合わせまでに時間があったため

個室のように区切られている部屋でパソコンを開く。





SDカードを差し込むと

俺が一人でスカイピースの挨拶をしようとする

動画のサムネが液晶に映った。





それを興味深げに見つめるじんたん。




テオくん
…俺結構頑張ってんだぜ?





誰にも聞こえないような声で

じんたんだけに囁く。





ごめんね、としょんぼりした顔をされた。




☆イニ☆
でも俺、また2人で撮れるように頑張るから!





意気込んだような声でそう言った。




もち
じんくん?!!





後ろから聞こえる驚いたような声。





もちだ。





そりゃあんだけ大きい声でじんたんが喋れば、





…え?




☆イニ☆
…見え、るの?





もちの後ろからひょこっと出てきたフレントが

もちさんどうしたの、とこちらを見る。




フレント
じんさん、!





そこにいるみんな、

いや、" じんたんが見える人 " は

混乱して、目を合わせながら固まった。





" その人達 " と身を縮めて経緯を話す。





まだ信じられていない人も

理解が早い人もそれぞれ。





他にもじんたんが見える人が少しだけいた。





ねおちゃん、ピンキー、かすちゃん。





他にも少し。





" 見える人 " と " 見えない人 " がいるのは

偶然のようで、必然のようにも思えた。





じんたんのことが " 見える人 " は

じんたんを尊敬している人に限られていたから。





そして大切にしている人。





これはきっと

じんたんが生まれ変わるために神様が選んだ人達。





じんたんが " 条件 " を果たすために

心からじんたんを愛せる人。





いらない人間は排除されたという訳だ。





残酷なのかなんなのか

俺にはもうそれすら分からない。





けど、





俺が絶対、





じんたんを生まれ変わらせるから。

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ぴぃち
ぴぃち
どうしようかな〜..って、