第227話

いや、私の学校体育祭早すぎる件
1,951
2022/04/20 12:08
私は急いで最上階へ向かった。





急いで向かっている途中、




何やら背後から2‥3人の足音が聞こえてきた



それは段々と近づいてきているようで、気になって後ろを振り返ってみると








奈落の二人がこちらに向かってきている
あなた

...いつ後ろから。....いや、。待てよ



何やら気配がツッキー達に似ている


気のせいという事もあるが何故か、あの三人が


銀時、ツッキーにしか見えなかった









一瞬立ち止まった私だったが、


二人の一人がこちらに指を見せるような素振りをしてきた



何かと思い、指に視界が寄った時



その指には5本の髪の毛がくくりつけられていた




それを見て私は自然と口角が上がり


安心したかのように前に向き直し足を進めていった










やっとこさ、最上階についたものの、


定々様は何やらほざいている模様


そういえばさっき、窓の外を見た時に将軍様がおいでなすってたな



ゆっくり近づきたいがどうもそんな時間はない、もうすぐ船が着いてしまう




私は最上階に着いた二人を呼びかけ


少しの間だが、作戦を練った
月詠
先に、信女が船に忍び入って敵を討っているはずだ
わっちらはその後を行く、敵にバレぬようにな
あなた

よし、わかった。
んじゃ私と銀時で朧。ツッキーは定々につこう

月詠
把握した。






 


私達はそれぞれ、別に紛れ込み


ツッキーは無事船に侵入することができた。


私と銀時は朧にバレることなく背後をとった


タイミングを見計らうまで定々の話を聞いていたが、


ついに奴が言葉に発した一言がある
徳川定々
鈴蘭を殺せ
徳川定々
奈落の力を持ってすれば吉原など一夜にしておちよう
あの時裏切りに遭い果たせなかった命
そなた達が代わりに果たせ
徳川定々
あの裏切りが全ての元凶
あの裏切りから全ての裏切りが生まれた
徳川定々
ならば舞蔵、鈴蘭
あの裏切り....お前達の約束を完膚なきまでに砕き
この因縁に終止符を打ってやろう


徳川定々
私を裏切ったすべての者たちに
目にもの見せてやる


その時の定々の顔はまるで悪魔のそのものだった



....今はその御身の安全が第一に思いますが
それで気が済むのであれば


殿を案内せよ私も後からゆく
舵は吉原だ


朧が周囲の様子を伺った時

一つの場所に目が入った

ヒラヒラと風に揺られる一つの縄






それは侵入ように使った縄だった




              





                そしてここから本当の傾城逆転が始まる







定々の付き人として船に入って行った一人が


船から突き落とされ


叫びを上げて落ちていく



そして、やっと朧もその異変に気づいたらしい
坂田銀時
吉原?
あなた

それは残念。



私達は笠を掴むと一度深く被り


そして脱ぎ捨てた
坂田銀時
当船のゆき先は極楽ではなく












                 『『 地獄行きだ。コノヤロー 』』

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