私は急いで最上階へ向かった。
急いで向かっている途中、
何やら背後から2‥3人の足音が聞こえてきた
それは段々と近づいてきているようで、気になって後ろを振り返ってみると
奈落の二人がこちらに向かってきている
何やら気配がツッキー達に似ている
気のせいという事もあるが何故か、あの三人が
銀時、ツッキーにしか見えなかった
一瞬立ち止まった私だったが、
二人の一人がこちらに指を見せるような素振りをしてきた
何かと思い、指に視界が寄った時
その指には5本の髪の毛がくくりつけられていた
それを見て私は自然と口角が上がり
安心したかのように前に向き直し足を進めていった
やっとこさ、最上階についたものの、
定々様は何やらほざいている模様
そういえばさっき、窓の外を見た時に将軍様がおいでなすってたな
ゆっくり近づきたいがどうもそんな時間はない、もうすぐ船が着いてしまう
私は最上階に着いた二人を呼びかけ
少しの間だが、作戦を練った
私達はそれぞれ、別に紛れ込み
ツッキーは無事船に侵入することができた。
私と銀時は朧にバレることなく背後をとった
タイミングを見計らうまで定々の話を聞いていたが、
ついに奴が言葉に発した一言がある
その時の定々の顔はまるで悪魔のそのものだった
朧が周囲の様子を伺った時
一つの場所に目が入った
ヒラヒラと風に揺られる一つの縄
それは侵入ように使った縄だった
そしてここから本当の傾城逆転が始まる
定々の付き人として船に入って行った一人が
船から突き落とされ
叫びを上げて落ちていく
そして、やっと朧もその異変に気づいたらしい
私達は笠を掴むと一度深く被り
そして脱ぎ捨てた
『『 地獄行きだ。コノヤロー 』』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。