テヒョンは怖がる私の頭を撫でて、朝食を取るためにリビングに行った
私もゆっくりとリビングに向かった
この家では約束があって、朝食だけは、必ずみんなでとる事が決まっている
リビングに向かうと私以外全員揃っていて、ユンギと目が合う
私は咄嗟に目を逸らしてしまった
ユンギが悲しんでいる事も知らずに
私は静かに自分の席についた
いつもは騒がしいこの時間でも、今は何故か静かだ。
昨日のユンギの事。テヒョンの話を。
昨日のユンギの目。ギラっと光るあの目は、いつものユンギの目とは大違いだったから。余計怖かった。
みんなもあぁなっているのだろうか。
私もあぁなるののだろうか。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。