そう言うとユンギは静かに頷き、車のエンジンをかける。
すぐに家に帰ってお風呂に向かった
とにかく早く血の匂いがする自分の体を洗いたかった
自分だって分かってる。人殺しには向いていない。
あの時、テヒョンが人を殺してるのを見た時大丈夫だったのに目の前で見ると恐怖しか無かった。
殺し屋の目。ユンギもテヒョンもきっと皆も、あの目をする
ギラギラと光る目。そして、目の前には赤黒い血
何故かお風呂場でフラフラして、急いでお風呂から出た
フラフラした足取りで部屋に戻ろうとするといきなり頭がグラッとして
リビングのソファにドサッと倒れ込むかのように座り、よっかかる。
目をぎゅっと瞑った
でも、痛くなくて目を開けると目の前には
テヒョンにお姫様抱っこされて、テヒョンの部屋のベッドにおろされた
そう言って、意識を手放した
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。