【テオ目線】
シリアスなのかなんなのか。

微笑みをたたえたがらも声の調子は沈んでいる

＿＿＿1年前

俺のもとに1本の電話が来た。

飲んでたらじんたんが頭を打ってしまった。

脳に後遺症が残って、

じんたんはだんだん周りの人たちを
認識できなくなる……。

すぐに高校時代の友達である医者に連絡した。

認知障害の特徴として
まず、1番親しい人から
認知ができなくなるそうだ。

おそらくまず俺だろう。


次に両親、みや、たくま…

…そして、俺はじんたんに嘘をつくことにした。

幸いじんたんは飲んでいて何も覚えていない。

俺はじんたんを絶望させたくなかった。

とりあえず俺が透明になることにして、
これから1年をかけて
ゆっくり解決策を練っていけばいい。

どこかの時点で、じんたんに真実を告げなければならないだろう。

でも、その時まではせめて、

じんたんには何も知らないでほしかった。

おかげてこの一年間は
人生の中で穏やかで幸せな毎日だった。


じんたんもそうであったらいいな。

後悔はしていないが、涙が止まらない。

なぜなら今日からじんたんは、
俺の手の決して届かない場所に行ってしまうからだ。

これからじんたんにとって、
周りの人間はどんどん透明になっていく。

1年をこえて俺のことをちょっと認識できていることでさえ奇跡だ。

今後透明化のスピードはますます早くなり、
じんたんに何がおこるか、わからない。

だから "隔離" される。

モニターかガラスの向こうにいる
じんたんを見つめた。

大丈夫。スカイピースは続けるよ。

それでも、すべてが透明になっていく世界の中で
もしも許されるなら、

俺はこれ以上ないほどの愛を込めて
じんたんを抱きしめて、

あの日のようにこう言おう。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿






【解説】
テオくんは透明人間病ではなく、
じんたんが認知障害になっただけ。
テオくんが消えていくのではなく、
じんたんが忘れていく、ということ。
そして1年たったら病院に隔離された。
ということです。

❃いやあ、☆語彙力☆ない！
どうしよ！いい妄想ぶち壊し！

どうでしたか？コメントゥ待ってます

byさきいか