な ~ ん で こう 都合 が 悪い時に
限ってあなた は 来るんですか 、 野火丸 様 …
野火丸 様 に 言われたのは , 新たな 石 を 発見
した 為 それの 偵察 , 又
とれるならば とってこい との ことだった
警察署 を 後 に し 、 私 は 今 、
古い 御狐 様 が 祀って ある 稲荷神社 に いる
見た感じ 警備 等 は されて おらず , これなら
とれるだろう と 手を伸ばす
パシッ
一瞬 だった 。 一瞬 で 私 の 腕 を 誰か に
掴まれ 、 放り投げ出される
ドンッ と 石畳 の 地面 は かなり 痛くて ,
背骨 が 凄い 痛み を 負っていた
それでも , 盗らなくちゃ , と いう 一心 で 、
私 は あの 石 目掛けて 走る
すると …
私 今 すごい お腹痛いんで 本気 も 出せそう に
無いんですけど … ?
そういい見張り と 思われる 奴 は 私 に
殴りかかってくる 。 いつもなら 避けられる のに
今日 は 身体 が 怠くて 、 重くて 、 動かない
また 石畳 の 地面 に ドンッ と 今度 は 正面から いった 。
めっちゃ 痛い ()
そういい 近寄ってくる , 見張り 。
あ , 殺される と 気づいた 頃 には 見張り の 手 は
もう 私 の 首 に 伸びていた 。
殺される … 死ぬ , それが怖くなった私 は
ぎゅ 、 と目を瞑った
そして、 死ぬのを いまかいまか と 、 怯えていた
だが いつまでたっても 首 に 手は 来ない
恐る恐る 目を開けると …
見慣れた 金髪 に ヘッドフォン の 頭 の 少年 が
立っていた
後ろ向き で 此方 を 向かない 彼 。
靡く金髪 が これ以上 ない 程 に
綺麗 に 見えて 、 その 背中 は 頼もしかった
そう 言い 指 を パチンッ と 鳴らして 相手 を
燃やす 野火丸 様 。 そして 此方 を 見て
にこり と 微笑めば、 こちら に 寄ってきて
笑っている 筈 なのに 笑っていない 形相 で
見つめられている
冷や汗 を 流しながら 聞くと
怖いです 。 野火丸 様 。 敬語 が 取れてます ()
そう 呟く 声 が 聞こえた 瞬間 , 私 の 意識
は 消えていった 。
次に目を覚ます と 、 そこは いつも の 部屋 。
ではなく …
起きると そこ には いつもの 見慣れた 家具 など
ひとつも無く 、 無駄 に 洒落ている ガラスのテーブル や 、 白と黒 の 木で 作られた 床 。そして 私 の 寝ている ベッド は ,
いつも 何かと 私 を気にかけて くれている 、
彼の匂い が した 。そして 少し 目を凝らし 、
周りを見ると 、コーヒー片手に
資料 を 見ている 彼 が 居た
不満 の 顔 で そう 伝えると 彼 は
口元 に 手を当て " ふふ " と 笑った 。
なんて 容易い 会話 を 述べたあと 、 ベッド から
降りようとすると 、 激しい 腹痛 と 共に 、
背中 を 強打 した 痛み が きた
ベッド から 落ちる 。 かなり 高い から
衝撃 が 強そうだ …
あれ 、 と 思う と 、 彼 は 片手 で 私 を
持ち上げ 、 にこり と 微笑んでいた
軽くほだされ 、 私 は またもや ベッド の 中 で
モゾモゾ と 潜る
何だこの人 、 私 を 今日
ここ に 泊める気 満々 だったんですか ()
運動 も 出来て 任務 も 出来て 料理 も 出来るとか 完璧 じゃないですか 。 少し くらい 欠点が あっても いい 。 なんなんでしょう 。 この人 は
" それじゃ " というと 頼んだ 林檎 も 食べず
ベッド の 掛け布団 を 覆い被る 、 完璧 な 程 の 密閉 空間 は 落ち着いて 眠ることの 出来そう な 空間 だった
" 林檎 は 明日 の 朝 にでも 食べてください " その一言 を 残し 彼 は シャワー を 浴びに行った 。
そして 私 は いつの間にやら 眠っていた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。