第14話

じゅうよん
7,998
2019/12/19 04:06
あなた
っ…










うそでしょ。


こんな急に腕で掴んで


呼び止める人なんているの?




















あなた
…はぁっ、ちょっとやめ…










振り解こうとして


振り向き様に男の人を見た。




















あなた
…え










見上げるとそこにいたのは


ニットキャップと伊達メガネをしてる


るぅとくんの姿。




















るぅと
あ、やっぱりあなたちゃんだ










びっくりして声が出ない。


え?今日は莉犬くんとご飯じゃ…




















るぅと
…ん?あれ?あなたちゃんですよね?
あなた
…るぅとくん
るぅと
んふふ。良かった。違ってたらどうしようかと思いましたよ










柔らかく笑うその姿は


あの時の笑顔と一緒で


ドクンと心臓の音がやけに


大きくなったような気がした。




















あなた
…え、あ、今日、莉犬くんとご飯じゃ…










しどろもどろになる私に


ふふっと微笑んで




















るぅと
あ〜。あなたちゃん来ないって言うんで、やめちゃいました
あなた
え?!
るぅと
んふふっ。あ、今スマホ持ってる?
あなた
あ、うん










スマホを出すとるぅとくんが


貸して?って私のスマホを取って




















るぅと
これ、僕の
あなた
…え?
るぅと
じゃぁ、僕は戻りますね?










スマホの画面を見ると


LINEが開かれていて


るぅとくんの名前が追加されてた。




















あなた
え?!
るぅと
また、連絡します










そう言い残して


私に背を向けて歩き出した。





















あなた
ちょっ、まって…










声を掛けようとするも


あっという間に人混みの中に消えてしまった。




















あなた
…………










スマホの画面に目を向ける。



LINEの友だちのところに


るぅとくんの名前が入ってて


不思議な感覚。


一瞬の出来事に驚きを隠せない私がいた。




















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