いつの間にか朝になってて
カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。
軽く頭痛がする。
やっぱり莉犬くんが言う通り
飲み過ぎたんだ。
枕元のスマホを見ると
LINE通知が1件入ってた。
って。お前は彼氏か!←
莉犬くんからのLINEだった。
ちゃんと帰れたよ。とLINE送って
お風呂に入った。
莉犬くんって
適当なくせにこんな風に
心配してくれたり
意外とマメだったりする。
だからモテるのかも。
後輩のアタックには
全く気付かない鈍感な所はあるけど。
かわいそうだ←
お風呂から上がって
髪乾かして、コーヒー淹れて
再びスマホに目を向ける。
莉犬くんからのLINEに目を疑った。
また?またがあるの?
今度だったり、まただったり。
あぁ。社交辞令ね。
そうだよね。うんうん((
平野くんにLINEを送って
パソコンをつけた。
録画できなかったドラマを観ながら
コーヒーを飲んでのんびりする。
この時間が一番好きかも。
YouTubeを開くと
「ちこくしてもいいじゃん / 莉犬×るぅと」
って書いてあった。
今更だけど
昨日起こったことは
やっぱりすごいことだったんだよね。
こんなに有名な歌い手さんと飲むなんて。
まず莉犬くんもそうだけど
この世の中にるぅとくんを振った
女性がいるってことだよね。
こんなカッコいい人を振るなんて。
どんな女性なんだろう。
言い方悪いけど
親近感が湧いたのはここだけの話。
失恋記念日。
るぅとくんが、ね?ってしたあの顔。
未だ、鮮明に覚えてる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。