第72話

七十二話
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2021/06/18 13:00
愛騎:ね、ねぇ、

五条:、、、

愛騎:ねっ、、あのっ!!

五条:あっ、、ごめん、強く引っ張りすぎた、、、?

愛騎:、、良いよ、なんでも良いの、、、

五条:、、、?

愛騎:あり、、ありがとっ、、ありがとう、、うっ、、私、ずっと、、怖かった、、もし私が強引に断わったら、雄英の皆に迷惑かけるんじゃないかって、、もしかしたら危害を加えられてしまうかもしれないって!!でも、えっと、、その、お兄さ、、んん、、五条さ、、んん、、、えっと、まぁ、とにかく、、ありがとう、
五条side

少し照れ臭そうに『ありがとう』と言う愛騎。

、、、あぁ、伝わった、、んだ、

轟くんの言う通りだったなぁ、、

行動起こさなきゃ、、一生、本当に、後悔するところだった。

俺も割とシスコンだったりして?

ずっと見て見ぬふりまがいのことしてたのによく言えることだなって自分でも理解してるけど。

だけど、だけど、、

自由になったことを実感して嬉しそうにする愛騎を見るのは、本当に気持ちが良かった。
五条:僕の呼び方はさ、呼びやすいので良いよ。、、お兄様、なんて堅苦しいし、、愛騎も嫌でしょ?

愛騎:、、、うん、じゃあ、お兄ちゃん、、でもいい?

五条:え、あ、う、うんんん!!!も、勿論?!僕のこと、うん、お兄ちゃん、、うん、!!!(ヤベ、なんかチョー嬉しいんですけど?!)

愛騎:寮に帰るね。

五条:あ、送ってくよ。轟くんにも会いたいし。

愛騎:ととととと轟くん?!

五条:え、そうだけど?

愛騎:あ、、、う、うん、分かった、、
なんでそんな動揺するんだろ、、まいっか。

兄妹なのに、今日、初めて、こんなゆっくり話した。

12歳差の僕ら。

世間一般的には、歳が離れてた方が喧嘩も少ないし、仲も良いらしい。

普通の家庭に生まれてたら、きっと僕らもそうだったんだと思う。

でも、普通じゃない家庭に生まれて、やっとこの関係になったからこその、嬉しさもある。
麗日:あ、、、愛騎ちゃん!!愛騎ちゃん帰ってきた!って、、お兄さんもいるよ?!

焦凍:!!

三奈:笑ってる、、仲直りしたのかな、、、?それなら良いけど、、

上鳴:って、婚約の話どうなったんだ?

瀬呂:あの様子からしたらまぁ、、良かったってことだろ!

焦凍:良かった、、

八百万:本当に、、あ、そうですわ。轟さん、先ほど話したこと、、分かっていますわね?

焦凍:お、おぅ、、

上鳴:ん?さっき話したこと?なんだ?

八百万:後でのお楽しみですわ!

麗日:ん、、、?

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