第12話

十二話
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2021/05/11 21:00
第1種目は障害物走。

一斉に何人もの人がスタートしていく。

私はそんな沢山の人たちを飛び越え、一旦抜けることができた。

第一関門は0ポイントヴィランだった。

機械であるそのヴィランは、生徒に容赦なく攻撃してくる。

、、、万が一当たったらどうするんだ、怪我どころじゃ済まないでしょ、、、

気がつくと私は今1番前にいたらしい。

だったらこのまま1位を、、、と思ったが。

私のすぐ横を通り抜け、0ポイントヴィランを突破し次へ行った男がいた。
愛騎:はっ、、、轟くん?!
、、、ちょ、見惚れてんじゃないよ私!!

今抜かされたんだから!!

しかし気付けば0ポイントヴィランは私に鉄の拳を向けていた。

私はすかさず個性を使い、拳を止め、足を進めた。

そして第二関門。

私の身体能力は異常だ。

誰から受け継いだのかは知らないが、本当に異常なの。

だって普通、少し助走しただけで10m以上も飛べないから。

記憶喪失する前の私はホント、なんだったんだろうか。

それもあってか、私は無事に第二関門もクリアし、第三関門も1位突破できた。

後はラストスパート。

これなら私は1位確定か。

、、、そう、思っていたとき。

すぐ後ろで爆風が起こった。

そしてもう一度目の前を見ると、私の前には緑谷くんがいた。
プレゼントマイク:1位はぁぁぁぁ緑谷出久ぅぅぅ!!!

皆:うぉぉぉ!!!

愛騎:え、、、

緑谷:(や、やった、、、!)

愛騎:負けた、、
慢心、、してたせいかな。

うん、私のせいだ。

これからは気をつけよう。

、、、続々と到着していき、ギリギリ40位にA組全員が入ることができた。

そして、昼食休憩。

いつものように轟くんを誘おうとしたのに、どこにもいないことに気づいた。
愛騎:、、、せっかく誘おうと思ったのに、、

爆豪:あ?

愛騎:ビクッ、、え、いや、なんでも無いよ、、、?

爆豪:てめぇ、、行くぞ。

愛騎:え?
ごめんちょっと待って。

理解が追いつかないんですが。

私とあなたって話したことあったっけ??

そんなに親しかった記憶はないんだけど、、、

私が連れて来られたのは、競技場裏だった。

あ、もしかして告白??

流石に爆豪くんは、、、、
愛騎:爆豪くん。今から言っておくけど、きっと爆豪くんの期待には応えてあげられないから諦め、、

爆豪:あ?勘違いか?お前恥ずかしい奴だな。ククッ
、、、は?
爆豪:俺がお前に告白でもすんのかとでも思ったか??お前なんざ1mmも興味ねぇよ。
、、、、はぁぁ?!

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