私は今思ってしまった。
、、、私の個性って最強じゃないか、と。
何故こんなことを思っているか、という原因は、今戦っている常闇くんである。
、、、常闇くんのダークシャドーは私の『墻壁』にめり込んでしまうの。
ホント、おかしいと思う。
ただのバリア的な個性だったら跳ね返すはずなのにどうしてめり込むのかな、ギャグ線いってると思うんだけど、、
ここで、私が記憶喪失から意識を取り戻したときの話をしようと思う。
目覚めたのは、路地裏だった。
私の周りにあった持ち物と言えば、バッグの中に大金と衣類だけだった。
まるで、あらかじめ用意してあったような、、家出のような中身に、記憶喪失する前の私は家出でもしようとしていたのかと思うほど、必要なもの以外何もなかった。
大金を持ち歩いているのが怖くて、銀行に行き、新しく口座を作った。
保護者がいない身でどうしようかと思ったが、何故か近くにいた男の人が私に話しかけてくれて、
仮の保護者となってくれた。
しかしその人とはそこで別れ、私はすぐに家を探した。
ある入居者募集のマンションを見つけそこの管理人さんに今日から住みたいと伝えた。
「記憶喪失で家が分からない」と言うと快く承諾してくれた。
私の名前はどうしようかと考えていると、急に私の目の前に水色のバリアのようなものが現れた。
そして、直感的に分かった。
『これは、、、私の呪力?』
しかし、どうやら違うようで、これは個性というらしかった。
自分の口から出た「呪力」という言葉も分からない。
ただ、私の能力には変わりないようで、私はこの個性に『墻壁』という名前をつけた。
そして私の苗字も「守宮」にした。
名前と年齢は覚えていたから、近くの中学校に中学2年生として転校して入った。
マンションの管理人さんが保護者として学校に出してくれたのだ。
何となくそこで分かった。
ほぼ皆、ヒーローというものを目指しているということ。
丁度私の個性は攻撃系ではないものの、戦闘に向いていない個性ではなかったから私もヒーローを目指すことにした。
それと、何故か分からないけれど、私の身体能力は本当に異常だったというのも理由の一つ。
それと分かったこと、、、あ、私の容姿が整ってることとか???
何故かずっとずっと誰かに「愛されたい」「好かれたい」って思っちゃうんだよね。
私の両親はどんな人だったのかな。
ダークシャドー:の、のめり込んで抜けないぜ、、、?!
愛騎:ハッ(あ、、、ずっと違うこと考えてた、、、集中しないと、)
常闇:っ、、、
私はさらにダークシャドウに近づき、ダークシャドウに触れる。
バリア内だからダークシャドウは動くことができない。
たとえで言うと、、、風船に指を突っ込んで、それを内側から触れる、、みたいな?
ダークシャドウの根元、、まぁつまり常闇くんの方に進み、常闇くんを身動き取れない状態にして場外まで運んだ。
そして、、、
ミッドナイト:守宮さんの勝利!!!
勝った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。