第34話

三十四話
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2021/05/23 20:00
焦凍:お。

愛騎:あっ轟くん〜!

焦凍:、、、怪我、大丈夫なのか?

愛騎:心配してくれてるの〜??

焦凍:当たり前だろ。

愛騎:そっかぁ〜!
はいはい、もう慣れましたよー。
焦凍:、、、お前、あんな技できたんだな。なんで今まで使ってこなかったんだ?

愛騎:あ〜、、ちょっと私もイマイチ分かってないんだよね。なんか、口が勝手に動いて、、多分、今やろうとしてもできないと思う、、

焦凍:?、、そういうのもあるのか?

愛騎:どうだろうね、、
絶対、記憶喪失してただなんて言えない。
焦凍:そうだ、相澤先生が守宮のこと呼んでたぞ?さっきの技のことじゃねぇのか?

愛騎:あー、、、そうかも、、行ってくるね!

焦凍:おぅ。
相澤:、、、俺たちが聞きたいことは何か分かるな。

愛騎:、、はい。

オールマイト:そんなに心配しなくていい。怒っているわけじゃないからね!

愛騎:、、、

オールマイト:ただね。君の入学書類に記載されていないことだったからね。もし新技なのだとしたら喜ばしいことだけどね、、君自身も、分かっているようには見えなかったからさ。

愛騎:はい、、実は、自分でも何をしてるのか、あのとき何も分からなくて、、今もう一度同じことをしろと言われても多分できません。

根津:それはどういうことだい??あの、危機的状況で突然新技を思いついたってことかい??

愛騎:まぁ、、そうなる、、のかもしれません。

オールマイト:う〜ん、、、あ、そういえば、君、その技を出すとき言っていなかったかい??確か、、『領域展開』、、とか?

愛騎:あ、、言いました。でも、口が勝手に動いたんです。だから、私にはなんとも、、

根津:『領域展開』、、、?どこか聞いたことがある名前だね。

相澤:そうですか?私は聞いたことありませんが。

根津:、、、私から調べてみよう。何か分かったら伝えるね。

愛騎:ありがとうございます。
『領域展開』、、、

まぁ、必殺技ができたってことで、喜んでおこう!

そう、ポジティブに!!

、、、あれ?

領域展開って言ったあと、私、なんて言ったんだっけ。

水晶、、水晶、、、、

思い出せない、、

また、記憶の蓋が閉じてしまったのかな、、

無くしてしまった欠片は大切にしなきゃいけなかったのに。

いつか、全てを思い出せたなら。

、、、でも、記憶喪失する前の自分の過去が、、とても酷いものだとしたら。

思い出すのを拒んでしまうかもしれない。

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