焦凍:お。
愛騎:あっ轟くん〜!
焦凍:、、、怪我、大丈夫なのか?
愛騎:心配してくれてるの〜??
焦凍:当たり前だろ。
愛騎:そっかぁ〜!
はいはい、もう慣れましたよー。
焦凍:、、、お前、あんな技できたんだな。なんで今まで使ってこなかったんだ?
愛騎:あ〜、、ちょっと私もイマイチ分かってないんだよね。なんか、口が勝手に動いて、、多分、今やろうとしてもできないと思う、、
焦凍:?、、そういうのもあるのか?
愛騎:どうだろうね、、
絶対、記憶喪失してただなんて言えない。
焦凍:そうだ、相澤先生が守宮のこと呼んでたぞ?さっきの技のことじゃねぇのか?
愛騎:あー、、、そうかも、、行ってくるね!
焦凍:おぅ。
相澤:、、、俺たちが聞きたいことは何か分かるな。
愛騎:、、はい。
オールマイト:そんなに心配しなくていい。怒っているわけじゃないからね!
愛騎:、、、
オールマイト:ただね。君の入学書類に記載されていないことだったからね。もし新技なのだとしたら喜ばしいことだけどね、、君自身も、分かっているようには見えなかったからさ。
愛騎:はい、、実は、自分でも何をしてるのか、あのとき何も分からなくて、、今もう一度同じことをしろと言われても多分できません。
根津:それはどういうことだい??あの、危機的状況で突然新技を思いついたってことかい??
愛騎:まぁ、、そうなる、、のかもしれません。
オールマイト:う〜ん、、、あ、そういえば、君、その技を出すとき言っていなかったかい??確か、、『領域展開』、、とか?
愛騎:あ、、言いました。でも、口が勝手に動いたんです。だから、私にはなんとも、、
根津:『領域展開』、、、?どこか聞いたことがある名前だね。
相澤:そうですか?私は聞いたことありませんが。
根津:、、、私から調べてみよう。何か分かったら伝えるね。
愛騎:ありがとうございます。
『領域展開』、、、
まぁ、必殺技ができたってことで、喜んでおこう!
そう、ポジティブに!!
、、、あれ?
領域展開って言ったあと、私、なんて言ったんだっけ。
水晶、、水晶、、、、
思い出せない、、
また、記憶の蓋が閉じてしまったのかな、、
無くしてしまった欠片は大切にしなきゃいけなかったのに。
いつか、全てを思い出せたなら。
、、、でも、記憶喪失する前の自分の過去が、、とても酷いものだとしたら。
思い出すのを拒んでしまうかもしれない。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!