焦凍:、、、あの、
五条:ん?、、、って、確か、、
焦凍:轟です。
五条:あぁ、轟くんね!こんなとこで会うのは奇遇だね〜
焦凍:えぇ、、そうですね。
焦凍side
、、、なんでこんなに陽気に話せるんだ?
自分の妹が今、、望んでいない結婚を強いられていることなんて、知ってんだろ?
虎杖:あ!!確か、体育祭で2位取ってたやつ!
伏黒:、、、あぁ、確かにそうだな。
虎杖:そういえば、最近守宮に会ってねぇよな〜、、ねぇ五条先生、どうなったわけ?仲直りできた?
伏黒:ちょ、そういうのは、、、!
五条:あはは、できてないんだよね〜、、、愛騎、全然聞いてくれないから。
野薔薇:愛騎ちゃんが聞いてくれないのは、先生の自業自得でしょ。
虎杖:釘崎!!お前おっせぇよ、、何十分俺たちをここで待たせれば気が済むわけ?
野薔薇:あ??女の子の買い物はなげぇんだよ!!
焦凍:、、、あの、
五条:あ、ごめんね!、、、悠仁、野薔薇、恵。先、帰っててくれる?
虎杖:えっどうして?!
野薔薇:ほら帰るわよ!!!先生、絶対愛騎ちゃんのこと助けてあげてね!!
伏黒:、、、
少し街から出たところにある、公園のベンチに座る。
五条:、、、で、話、、って?
「話がある」なんて言ってねぇのに、、
スゲェな。
焦凍:、、、知ってますよね。守宮が、婚約させられること。
五条:、、、うん。勿論ね。将来僕が五条家当主になるわけだけどさ、、あいつらにも言われたよ。愛騎をどちらと結婚させた方が僕の利益になるか考えろ、、って。
焦凍:っ!!
五条:ホント、あいつらクソみたいな性格してるよね。でも、、あいつらも同じ経験してきてんだろうね。先代当主も、その前の当主も。家の利益のためなら、この世で1番嫌いな人でも、歳がいくら離れていようとも、自分を犠牲にしなければいけない、、それは御三家どこも一緒だと思う。
焦凍:、、、でも守宮はもう、立派なヒーロー志望です。
五条:うん、、愛騎には呪術師よりヒーローの方が向いてる。その方がきっと力を発揮できるだろうし、、五条家に囚われ続ける愛騎は僕だって見たくない。
焦凍:はい。それで、、俺が言いたいのは、あなたから当主たちに言って欲しいということです。内容は分かりますよね。守宮を自由にしてください。
五条:!!、、、君は、すごい愛騎のことを考えてくれるんだね。あの頃の僕も、素直にこんな風にできたら、、愛騎を苦しめられずに済んだのかな、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。