麗日:愛騎ちゃん?!
八百万:愛騎さん、、、!と、轟さん、どうして、、
焦凍:寮の前で待ってたら、守宮が走って来た。怪我はしてねぇみたいだが、多分疲れが溜まって倒れたんだと思う。
蛙水:早くソファに寝かせてあげましょう。
焦凍side
スゥ、スゥと静かな寝息を立てる守宮。
いつもの元気な守宮からは思い付かないくらい静かだった。
八百万:相澤先生に伝えて来ましたわ。後少しで来るでしょう。
焦凍:あぁ、、ありがとな。
上鳴:、、、にしてもよぉ、ホント、守宮って美人だよな〜
切島:アレ知るまではもうガチの女神だと思ってたぜ!!ま、知ってても女神だけどな!
焦凍:『アレ』?ってなんだ?
瀬呂:ちょ、な、なんでもねぇよ!!
焦凍:そうなのか?
麗日:うんうんうんうん
焦凍:麗日も知ってて、瀬呂や切島も知ってんのか?っつうか、、皆知ってんのか?
障子:大丈夫だ。別に何か悪いことを隠しているわけじゃない。じきに分かることだろう。
焦凍:本当か?
障子:あぁ。
三奈:っていうか、轟、愛騎ちゃんのことすっごい心配してるよね!!いや、私もだけど!!本当は好きなんじゃない?!
葉隠:キタァァァアオハルキタァァァ!!
焦凍:好き?チゲェよ。守宮のことは大切に思ってるが、それはお前らもだ。
尾白:な、なんかジィンとくるね、、
三奈:えぇぇ?でも、絶対絶対、私たちより愛騎ちゃんのこと特別に見てるって!!
焦凍:いや、だから、、、
八百万:轟さん。こんな言葉を知っていますか?
焦凍:ん?
八百万:『他人のことを必要以上に大切にする。それが愛ってやつだと思う。』A,A,Milneの言葉ですわ。きっと轟さんは気付いていないだけで、ちゃんと愛騎さんこと、私たちより大切に思われていますわ。
焦凍:、、、
八百万:だってそうでなければ、寒い中外で愛騎さんを待ち続けないでしょう?
響香:そうだよ轟。認めたらどーなの?
峰田:ふっ、、天下の轟も恋はすんだな〜!、、、グフォッ
蛙水:峰田ちゃんは黙っててちょうだい。
焦凍:そう、、なのか。まぁ確かに、守宮とはよく話してたしな。他の奴らより大切にはしてるのかもしれねぇ。
皆:(いやだからそういうことじゃなくて!)
上鳴:いや、だから、、
相澤:はぁ、はぁ、はぁ、、守宮は?!
緑谷:相澤先生!こっちです!
相澤:、、、怪我は見当たらねぇな。疲労か?
焦凍:多分そうです。
相澤:、、、分かった。まぁこいつが起きるまで待つか。こいつには色々と聞きたいことが沢山あるからな。
数十分後。
ついに守宮は目を覚ました。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。