第64話

六十四話
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2021/06/15 20:00
麗日:愛騎ちゃん?!

八百万:愛騎さん、、、!と、轟さん、どうして、、

焦凍:寮の前で待ってたら、守宮が走って来た。怪我はしてねぇみたいだが、多分疲れが溜まって倒れたんだと思う。

蛙水:早くソファに寝かせてあげましょう。
焦凍side

スゥ、スゥと静かな寝息を立てる守宮。

いつもの元気な守宮からは思い付かないくらい静かだった。
八百万:相澤先生に伝えて来ましたわ。後少しで来るでしょう。

焦凍:あぁ、、ありがとな。

上鳴:、、、にしてもよぉ、ホント、守宮って美人だよな〜

切島:アレ知るまではもうガチの女神だと思ってたぜ!!ま、知ってても女神だけどな!

焦凍:『アレ』?ってなんだ?

瀬呂:ちょ、な、なんでもねぇよ!!

焦凍:そうなのか?

麗日:うんうんうんうん

焦凍:麗日も知ってて、瀬呂や切島も知ってんのか?っつうか、、皆知ってんのか?

障子:大丈夫だ。別に何か悪いことを隠しているわけじゃない。じきに分かることだろう。

焦凍:本当か?

障子:あぁ。

三奈:っていうか、轟、愛騎ちゃんのことすっごい心配してるよね!!いや、私もだけど!!本当は好きなんじゃない?!

葉隠:キタァァァアオハルキタァァァ!!

焦凍:好き?チゲェよ。守宮のことは大切に思ってるが、それはお前らもだ。

尾白:な、なんかジィンとくるね、、

三奈:えぇぇ?でも、絶対絶対、私たちより愛騎ちゃんのこと特別に見てるって!!

焦凍:いや、だから、、、

八百万:轟さん。こんな言葉を知っていますか?

焦凍:ん?

八百万:『他人のことを必要以上に大切にする。それが愛ってやつだと思う。』A,A,Milneの言葉ですわ。きっと轟さんは気付いていないだけで、ちゃんと愛騎さんこと、私たちより大切に思われていますわ。

焦凍:、、、

八百万:だってそうでなければ、寒い中外で愛騎さんを待ち続けないでしょう?

響香:そうだよ轟。認めたらどーなの?

峰田:ふっ、、天下の轟も恋はすんだな〜!、、、グフォッ

蛙水:峰田ちゃんは黙っててちょうだい。

焦凍:そう、、なのか。まぁ確かに、守宮とはよく話してたしな。他の奴らより大切にはしてるのかもしれねぇ。

皆:(いやだからそういうことじゃなくて!)

上鳴:いや、だから、、

相澤:はぁ、はぁ、はぁ、、守宮は?!

緑谷:相澤先生!こっちです!

相澤:、、、怪我は見当たらねぇな。疲労か?

焦凍:多分そうです。

相澤:、、、分かった。まぁこいつが起きるまで待つか。こいつには色々と聞きたいことが沢山あるからな。
数十分後。

ついに守宮は目を覚ました。

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