第44話

四十四話
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2021/06/02 20:00
翌日の夜。

今日は「飴と鞭」のいわゆる「飴」の方、、らしい。

肝試しをする。

しかしあいにく、嬉しそうにしていた三奈ちゃんは補修、、だそうで、参加することはできなかった。

そして、私は運がとても良いと思う。
愛騎:轟くん!一緒だよ!よろしくね!

焦凍:ん?おぅ、
もうさ、肝試しとかさ、王道中の王道だよね?!

ここでとびっきり可愛い姿とか??守りたくなる姿とか??見せちゃえば??

もう轟くんゲットだよね、もう落ちるよね?!

最近はまぁ、轟くんも私のことを少しくらいは意識してくれているようだし。
焦凍:もう俺らの番だ、行くぞ。

愛騎:あっ、、うん!

八百万:愛騎さん、、頑張ってくださいまし!

愛騎:ありがと〜!
このクラスで私の思惑を知らないのは、多分轟くんだけだと思う。

相澤先生は、、気付いてるかもしれないし、気付いてないかもしれない。

でもどうせ相澤先生は気付いてても何も言わないだろうしね。
焦凍:、、、怖いか?

愛騎:え、あ、怖くな、、
いじゃなくて!!

あっぶな!!
愛騎:怖い、、な、、轟くん、腕、掴んでも良いかな、、、?

焦凍:?別に良いが、
そう言って私は、轟くんの腕に巻きつくようにしがみついた。

気付かれないよう、轟くんを見る。

あぁは期待したけど、、どうせ無表情で前とかむいてるんだろうね。

、、、、、とか思ってたけれど。

あれ、、少し、耳赤い気がするなぁ、、

前もこんなことあった気がするけど、、
愛騎:轟くん、、照れてる?

焦凍:照れてねぇ。
、、、、え、待ってこれ照れてない??
愛騎:え、ほんと?

焦凍:おぅ。

愛騎:え、嘘だ、、、
少し轟くんの反応が面白くて、からかおうと思ったのに。

どこからか、臭い匂い、、ではないけれど、刺激臭が漂ってきた。
愛騎:んっ、、轟くん、なんか、、匂い、しない?

焦凍:、、、おぅ。

愛騎:もしかしてっ、、ヴィラン、、、?

焦凍:!!
私は無意識に、轟くんから離れていた。

顔を向かい合わせて話す。
愛騎:きっとまだ皆、さっきのとこいるよ!!どうする?!

焦凍:、、、あっちにはヒーローがいる。、、、守宮。お前は先に宿舎に戻ってろ。

愛騎:どうして?!私も轟くんとついてく。

焦凍:宿舎の方向は分かるか?多分このままあっちに真っ直ぐ、、

愛騎:ねぇ無視しないで。、、、もしヴィランに会っても、私が盾になれば良い。私の個性はそういうものでしょ?

焦凍:、、、お前はヴィランに狙われてるだろ、

愛騎:そんなこと一言も言ってない!

焦凍:USJのとき。俺は知ってるぞ。

愛騎:っ、、

焦凍:俺はもし守宮になんかあったら辛いから言ってんだ。悪いが、分かってくれ。

愛騎:、、、分かったわよ、、
私はそこから、1人で轟くんと離れた。
夏油:やぁ、、待ってたよ。

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