木の影から私の目の前に男の人が現れた。
身長は高身長。
でも、、あの「五条悟」よりは低そうに見える。
そして私に言った言葉。
『やぁ、、待ってたよ。』
私を待っていた?
ヴィラン?
、、、いや、私の直感だけどこの人はヴィランじゃない。
でもだからと言って味方というわけでもなさそう。
だったら、、、誰?
ズキッ
ズキズキッ
ズキズキズキッ
ズキズキズキズキッ
愛騎:うっ、、、うぁっ、、痛っ、、頭が、痛い、、壊れるっ、、
夏油:ははっ、そうかそうか。そういえば君は私のせいで記憶を失ったんだっけね。
愛騎:えっ、、、?うぁっうあぁぁ、、
夏油:大丈夫。もう痛くなくなるから。一瞬だよ。
早く楽になりたい。
この痛みから解放されたい。
私は、、その「思い」から目を逸らすことなどできないほど強い痛みに耐えられなかった。
私の意識はどんどん遠のいていく。
迷惑、、、かけちゃうなぁ。
あぁ、、、ごめんなさい、相澤先生。
ごめんね、皆。
私のこと心配してくれたのに、、ごめんね、轟くん。
緑谷:うぁぁぁぁぁ!!!!
焦凍:っ!!
蛙水:緑谷ちゃんっっ、、まさかっ、、
焦凍side
爆豪が、俺のせいでっ、、俺のせいでヴィランに、、っ、、
親父をっ、、ヒーローを目指してんだろ?!
仲間1人くらい守れなくてどうすんだよ!!
こんなんで守宮のこと、、心配してるなんて言えねぇだろ?!
守宮は強い、、
守宮がいたら、あの死刑囚との戦いも楽だったかもしれない。
守宮がいたら、爆豪が後ろから連れ去られることにもっと早く気づけて、応戦できたかもしれない。
守宮がいたらっ、、守宮がいたら!!!
相澤:、、、まずは宿舎に戻れ。警察が来てる、、、爆豪のことは、、俺たちに任せておけ。
焦凍:っ、、はい、、
言われるがまま、俺は宿舎に戻り警察と救急車に運ばれていく奴らを見る。
、、、俺が守宮を心配して先に戻らせたことは別に後悔してない。
守宮を心配してたのは本当だから。
ただ、俺の実力不足だっただけ。
三奈:とっ、、轟?!愛騎ちゃんは?!
、、、、、は?
焦凍:、、、芦戸、お前に何言って、、、
三奈:私おかしいこと言ってないよ?!愛騎ちゃん、、どこにもいないの!!襲撃中も帰ってこなくて、きっと戦ってるんだろうなって思ってた。でも、さっきから戻ってくる麗日とか梅雨ちゃんに愛騎ちゃんはいなかった!!だったら、、轟しかいないじゃん!!愛騎ちゃんと轟はいつも一緒にいたじゃん!!!!
焦凍:っ!!!
『いつも一緒にいた』
焦凍:嘘、、だろ、、、いつも、、いつも、一緒、、はっ、確かにな、、うぜぇほど、一緒に、、いたはずなんだけどな、、、
三奈:まさか、、本当にっ、、
泣きそうにする芦戸。
焦凍:クッ、、、クソッ!!!!
その瞬間、守れたと、、危険な目に遭わせていないと思っていた守宮がいないことを痛感した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!