第5話

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2022/10/12 06:06
ふっかside

本当に、なんで、こうなっちゃったのか。。

めめ と ラウール

佐久間 と 阿部ちゃん

そして、、

しょうた と 康二

は、誰の目から見ても、両想いだった。。

いや、正しくは、両片想い、か。。

ただ、本人達は、みんな、好きな人から自分に向けられる好意には、超絶鈍感だった。。

見守っている俺、照、ダテさんからしてみれば、
その鈍感さに、もどかしさを感じてはいたが、みんな、本人達の気持ちは、本人たちの口から伝えられるべきものだと思っていたため、
「いい加減、お前ら、両想いなの気づけよ!!」と
叫びたくなる気持ちを何度も何度も、抑えて抑えて。。

なぜ、さっき言った2人組が、お互いに恋愛感情を持っている両片想いだ!と断言できるかと言うと、




例えば、これは、2年半前くらいの俺と、しょうたのLINE内容。

しょうた
ふっか
ふっか
どうした?
しょうた
俺の友達の話なんだけどさ、
ふっか
うん笑
(しょうたの話だな笑)
しょうた
好きなやつが、同性らしいんだけどさ、
ふっか
おう
しょうた
どう思う??
ふっか
別にいんじゃね?笑
恋愛に性別なんて、関係ないと思ってるからね、俺は笑。
しょうた
そっか、ありがとう
ふっか
おう笑
しょうた
でさ、
ふっか
ん?
しょうた
その好きなやつとは、ほぼ毎日会ってるんだけど、そいつには、反射的に冷たい態度とっちゃうんだって
ふっか
おぉ笑。。ウブで、かわいいじゃん?笑
しょうた
その普段の態度が邪魔して、そいつと、これ以上、どうやって距離を縮めたらいいか、分かんないんだって、どうやって話かければいいのか、とか、
ふっか
あぁ〜なるほど?
しょうた
ふっかだったら、好きなやつと、どうやって距離縮める??
ふっか
相手の事を褒めるとか??相手が、身につけているものとか、持っているものを褒めるのもありだと思うし、相手の行動を褒めるのも、ありだと思う。。あとは、オフの日に、出来るだけ、一緒にいるとか??
ふっか
あと、相手の誘いは出来るだけ断らない。
しょうた
むずくね??
今まで、冷たくしちゃってたのに、いきなり褒めたら、不審がられない??
ふっか
まぁ〜。。でも、俺は、好きな人には、常に笑顔でいてほしいし、喜んでる顔見たいから、変なプライドは捨てて、頑張るかな??
しょうた
。ムカつくな、お前。
ふっか
なんだよ!!相談、乗ってんのに!!笑
しょうた
俺の相談じゃ無いもん
ふっか
はいはい笑
(ていうか、しょうた、好きな人いたんだ笑
しかも、男でねぇ〜笑
まぁ、だいたいの見当は、ついてるけど笑)
このやりとりをした、次の日の楽屋で、
康二
ふっかさん!
ふっか
どうした笑
康二
このTシャツ、昨日、仕事終わりに、新しく買ったんよ!!どぉ??
ふっか
おぉ、おぉ、いいよ、似合ってんじゃん笑

その時、しょうたが、楽屋に入ってきて、
康二
しょうたくん!!(しょうたくんの所に飛んでいって、)
しょうた
うわ!
しょうた
ちょっ、近い近い!!
康二
このTシャツ新しく買ったんですよ!!どぉです??僕に似合ってます??
しょうた
。。(顔を背けて、少し、顔を赤らめて)。。似合ってんじゃねーの////
康二
え?!
しょうた
なんだよ。。(顔は背けたまま、康二の事を、横目で少し睨む)
康二
ほんま?!ほんまに?!
この服、僕に似合ってますか?!(目をキラキラさせながら)
しょうた
だから、そう言ってんじゃん。(もう一度、顔を背ける)
康二
この服、好きですか?!
しょうた
ま、まぁ。。
康二
あの。。
しょうた
なんだよ、
康二
や、やっぱなんでもないです!!
しょうた
(去ろうとする康二くんの腕を掴んで、今度はしっかりと康二くんの顔を見ながら)

なんか、言いたいことあるんだろ、言えよ。
康二
え、
しょうた
早くして
康二
(小声で)お揃い。。
しょうた
なに??
康二
お揃いとかって。。
しょうた
康二と?俺が??
康二
(コクッと頷く)
しょうた
。。
康二
や、もちろん全く一緒とかではなく、色違いとか////
しょうた
。。
康二
や、嫌ですよね?すんません!
しょうた
。い、いよ。
康二
え?
しょうた
いいよ、色違いなら。。////////
康二
ッ//////////////
そ、それ、ほんまですか?
しょうた
ん。
康二
夢、やないよな??(小声で)
しょうた
お前、次のオフ、いつ??
康二
へ?
しょうた
一緒に買いに行くんだろ?俺、そのTシャツ、どこに売ってるか分かんねぇし、お揃いにするんだったら、一緒に行ったほうが、分かりやすいだろ。
康二
え、それって、次のオフの日、一日中、しょうたくんと一緒ってこと?
しょうた
一日中とは言ってねぇけど、苦笑
。。まぁ、昼飯くらいなら奢ってやるよ。
康二
うわぁ〜(口をぽかんと開けている)
しょうた
なんだよ、その反応笑
康二
ほんま、夢?これ、
しょうた
勝手にそう思っとけ笑
じゃ、もぉ、準備しなきゃだから、このことは、また、ラインとかでな。。
(康二くんの前から去る)
ふっか
(がんばった!頑張ったぞぉ〜、しょうた!!偉い!!)
ふっか
(そして、やっぱり昨日のは、しょうたの話で、好きなやつっていうのは、康二のことだったか笑
康二
うわぁ〜〜(顔を真っ赤にに染めて、手で覆いながら、)やばい////////
ふっか
よかったな笑
ふっか
(かわいい奴らだな笑。
こりゃ、両片想い、確定案件だな笑。
頑張れよ、周りの目とか気にせずに。
応援してるからな。。
ま、両片想い、確定案件は、あと、2組いるけどな笑。)
ふっか
(みんな、幸せになってくれよ)

そらから、明らかに、しょうたと康二の距離は縮まっていっていた。

もちろん、めめとラウールの距離も

佐久間と阿部の距離も

縮まっていた。



なのに。。




→続く

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