深夜3時。
喉の乾きで目が覚めた。
同じ宿舎で寝ているみんなを起こさないように、そーっとそーっとキッチンまで歩く。
抜き足差し足………
びっっくりした……!!
大声が出なかった私を褒めて欲しい…。
急に背後から巨人が出てくる気持ち、考えたことある??
どうやらウソクも喉が渇いて起きてきたらしい。
少し寝癖のついた頭が可愛らしい。
どうやら私はこの手のことには色々鈍感なようだ。おかしいなー数多ある乙女ゲームの制覇者のはずなのになー。
この大きな体で、そんなことをいうものだから、ギャップ萌えを感じてしまう。
あれ、でも……もしかして……
なんで食い気味に返事をしてしまったんだろう…。
ああ、でも、これって
いわゆるデート…みたいなものですよね……?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。