第16話

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2019/10/10 14:00
私は、ウソクのことが好きだ。
そしてきっと、ウソクも私のことが好きだ。



でも、私たちにはひとつ大きな問題がある。
彼はアイドルで、私はただのマネージャーなのだ。



だからこそ、今はまだこのままで……




あなた
あなた
………ぬ……朝か………
あたたかい朝日で目が覚める。
隣にはまだすやすやと眠る美少年。


朝ごはんでも作るか、ともぞもぞ身動きをしてみるものの、ウソクにがっちりホールドされているため全く抜け出すことが出来ない。



あなた
あなた
ウソク〜〜起きて
ウソク
ウソク
んん……あとごふん……
眉を顰めてまた再び眠りに入ってしまった。
これはしばらく起きないな。


連日の疲れもあるだろうし、今日は私と黒糖タピオカを飲みに行くだけだ。もう少し寝かしておいてあげようか。


さらさらの髪の毛を優しく撫でると、険しかった顔がふにゃりと柔らかくなった。

長いまつ毛に大きな目、高くてすらっとした鼻筋。いやあ…美少年だ……
ウソク
ウソク
すぅ……
なんだか私も再び眠くなってきて、瞼を閉じた。









ウソク
ウソク
……あなた、あなた起きて
あなた
あなた
……んん?おはよう……
ウソク
ウソク
もうお昼だよ
揃いも揃って寝坊だ。
お互いに寝癖のついた頭を見て、笑いあった。



あなた
あなた
支度して、タピオカ飲みに行こうか
ウソク
ウソク
うん。……ヒョンたちはみんな出かけちゃったのかな
あなた
あなた
どうなんだろ?でも静かだね
いつも賑やかな宿舎が、今日はとても静かだ。
みんな思い思いにオフを満喫しているのだろう。


ウソク
ウソク
タピタピタピオカ、タピオカ…
あなた
あなた
何それ新曲??


随分と斬新な曲ができてしまったものだ。

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