消太さんが持っている記録計には705.3mと表示された。
パワー系の"個性"か...
心做しか俊典さんに似てる...
その後、何故か知らないが緑谷くんに向かって爆豪くんが何やら吠えていた。
が、しかし、消太さんに止められて何事も無かったようだ。
全種目終了後、結果発表がされた。
その際に消太さんが「除籍はウソな」と言った。
「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」と。
実際は本当に除籍処分しようとしてたんだろうけど、最下位の緑谷くんに見込みがあったのかな?
ちなみに結果では私は一位だった。
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教室に戻り、荷物をまとめていると目の前に一人の男の子が立った。
その子の目はオッドアイで髪の毛は紅白に半々に別れている。
いきなり聞かれたことにキョトンとして返した。
男の子は目を見開いた。
男の子と話しているとバンッと机の上を叩かれた。
その手を辿っていくと光に照らされて光る金色の髪と吸い込まれそうな赤色の瞳。
眉間に皺を寄せていて如何にも機嫌が悪いことを主張している。
そしてTheヤンキーという雰囲気をかましている。
少し挑発するように言うと強く言い返してきた。
ニコッと微笑みながら返事をすると爆豪くんは予想もしていなかった返事が返ってきたからかそっぽ向いてしまった。
そんな時、水上さんが爆豪くんの腕に自分の腕を組み、上目遣いで話し掛けた。
そう言って水上さんの腕を振り払った。
水上さんは緑谷くんとも仲が良さそうだったから幼馴染みか何かかな?
あぁ、前世でもいたよ、こういう子。
妬まれてた覚えあるなぁ、柱の女の子はみんなそういう経験持ちだったけど。
思わずふふっ、と笑ってしまった。
すると紅白頭の男の子が顔を赤くして口元を抑えた。
紅白頭の男の子がそう言うと何故か爆豪くんが反応した。
鞄を乱暴に持ち、爆豪くんは教室を出て行った。
水上さんはその後ろを追いかけるようにして教室を出て行った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。