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第1話

決意
29
2018/02/23 14:58
3年間着た、制服に腕を通す。

『卒業したくないなぁ』

制服を見ながら、寂しくなった。

『行ってきます。』

私は、今日大好きな中学を卒業する。

友達、好きな人、たくさんの思い出が詰まっ

た 中学校生活。

この道を、この制服を着て歩くのも、これ

で最後。ふっと、目頭があつくなった。

『おはよぉ桜! 』

『椿!おはよぉー! 』

椿と、この道を歩くのも最後なのかー。

『寂しいね。』

私と、椿は、違う高校に行く。

同じ部活で、仲がいい大好きな椿。

『桜と離れるのやだな。高校行っても、遊ん

でよ? 』

椿は、心配そうな顔で私を見つめてくる。

『当たり前でしょ!椿のこと離れてても大好きだし!』

気づいたら、もう正門まで来ていた。

『今までさ、何度もこの道を通ってきたけ

ど、今までで1番早く感じた。 』

『桜、、、。私も、同じ。今日は、いっぱい

泣いて、いっぱい笑って素敵な卒業式にしよ

ーね!思い出に残るように! 』

『うん!よし、行こう! 』

私は、椿の手を取って、正門をくぐった。

もうすぐで、中学校生活に終わりを告る。

クラスの前まで来ると、中から泣き声が聞こ

えてきた。椿と顔を合わせいっせーのせー

で、教室に足を踏み入れる。

黒板には、先生の字で
『3Eのみんな!
まずは、卒業おめでとう!
今、みんなの胸の中には、たくさんの思いがあると思う。卒業したくないな。って思ってる人や、早く高校生になりたいって思ってる人。様々だけど、最後の中学校生活を思いっきり楽しんで!最後に、
このクラスの担任を持てて本当に良かった。
ありがとう。君たちと出会った奇跡、一生忘れません。今日は、本当におめでとう! 』

気がついたら、私も、椿も涙を流していた。

先生からのラストメッセージを読み

私は、決めた。涙が収まった頃、決意を椿に

伝えた。

『ねぇ、椿?私ね、紫苑に告白する。 』

『!本当?頑張って!応援してる! 』

『ありがとう。頑張るね! 』

紫苑。3年間ずっと大好きだった人。

今でも大好きな人。

今までに、2回告白したけど、2回とも振られ

た。3度目の正直。これで、最後にする。

『桜。そろそろ並ぼ?』

『ん。』

私たちは、体育館へと足を進めた。






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