遊舞は、リビングへ向かった。
「お母さ~~~ん!!!食べるよ~!!!」
皆、手を合わせて、
「いただきます!!!」と言った。
「おっ!今日は、ハンバーグか!!」
〝ムシャムシャムシャムシャ〟
「ねぇ、遊舞?」
「ん?」
「最近、学校、楽しい?」
「どうしたの?突然?もちろん、楽しいけど」
「そっか。なら、良かった」
遊舞は、突然、そんな事を聞かれたから、少し驚いた。
その後、遊舞は、その夕飯を、
おかずのハンバーグ含め、全て食べ、完食した。
「ごちそうさまでした」
風呂に入り、そして、就寝。
(いや、しかし、今日は、お母さん、どうしたんだろ?
今まであんな事、一度も僕に聞いた事、ないのに)
そして、眠りについた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!