限界まで登りつめたあなたは、
少しさわるだけでも
体をよじらせた。
俺は、正直もう
入れたくてじんじんしていたが
死ぬ気でこらえた。
蜜があふれる艶やかな入り口に、
俺のモノをあてたまま、あなたに問うた。
もちろん終わるつもりはない。
というか、終われるわけない。
でも、あなたの口から
聞きたかった。
グッ…
少し腰を沈めただけで、
たっぷり濡れているあなたに、
飲み込まれていった。
やばい…。
ここまでずっとガマンしていた俺は、
いれた瞬間、イキそうになった。
あなたの愛液が、絡みついてくる。
俺は、一度出した。
そして、ぬぐってからまた
大きくして、すぐに挿入した。
ヌチャ…クチュ…
ズンッ…と腰を押しつけるごとに
あなたの吐息が漏れ、部屋に響いた。
しばらく抜き差ししていると、
あなたの両ひざに添えた手から、
あなたがまた震えるのが、伝わってきた。
また高みを迎えようとしている。
だが、俺も限界を迎えそうだ。
くっ…
耐えろ…俺…!!
あなたの細かい痙攣で、
俺もしめつけられ、イッてしまった。
あなたは、長く息を吐き出すと
俺にしっかりと抱きついた。
足りているか、
心配になっている俺を
気づかってくれた。
あなたは、俺の手をにぎると
俺の胸に顔を寄せて、
そのまま寝てしまった。
俺は、あなたに着物をかけ、
髪をなで続けた。
ハアッ…愛しい…。
宇髄の言っていたことは本当だった。
なんのことはない。
相手を大切と思える時間を共有することは、
女だけではない。
男にだって必要なことだったのだ。
あなたのことが、
今まで以上に大切と思えた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。