宇髄達が上弦の陸を倒してしばらく、
淡々と、任務をこなす日々が
続いていた。
そんなある日…
あなたは、満面の笑みだ。
行かせてやりたいが…
ちょっと待て、
刀鍛冶の里だと!?
場所が場所だけに
心配だ…。
あなたと露天風呂…!!
あなたが口をとんがらせている。
ほっぺがかわいい。
もう一押しだ。
よし!!
***
そして刀鍛冶の里。
チャポーン…
里の露天風呂。
俺は一人、
離れた岩場に背を向けて
湯につかっていた。
手ぬぐいで覆っているとはいえ
ほぼ、は…裸のようなもの…だ/////
あー…
あなたと二人きりならば、
ひざに抱いて湯につかりたいのだが…。
仕方あるまい。
着いてきたのは、俺の方だからな。
…それにこの状況、伊黒に知られたら
それにしても…
あなた…
湯に濡れて、
なんて艶っぽいんだ…。
あの手ぬぐいの下は…
……/////
やばい。
すると、耳元で
あなたが囁いた。
いつの間に近くに…/////
不覚。
甘露寺が別の湯に移り、
あなたと二人きりとなった。
あなたの甘えた声…/////
やばいっ…。
言ってるそばから、
あなたがすばやく俺のひざ上に…/////
ジャポン…
固くなった俺のモノが
しっかりあなたの尻に
あたってしまっている。
俺は、あなたの腹を引き寄せて
ぎゅっと抱いた。
温泉の湯で、確かに
あなたの肌がいつもより
つるつるしている。
つい、なでてしまう。
全くおさまらない…。
ハァッ…
どうしてくれようか。
すると、
「ありがとうございました!!」
あれは…
ここへも来るだろう。
仕方ない…
あなたの裸を見られたら困るからな…。
ザバァ…
俺は、湯の中で立ち上がった。
手ぬぐいで押さえ、
湯気に包まれて頬の染まった
あなたを連れて出た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!