第56話

温泉
6,336
2021/05/26 06:36
宇髄達が上弦の陸を倒してしばらく、
淡々と、任務をこなす日々が
続いていた。

そんなある日…
義勇さん
義勇さん
温泉?
あなた
はい!蜜璃ちゃんが
一緒に行かないかって
あなたは、満面の笑みだ。
行かせてやりたいが…
義勇さん
義勇さん
…場所は?
あなた
刀鍛冶の里というところです
ちょっと待て、
刀鍛冶の里だと!?
義勇さん
義勇さん
刀鍛冶の里は、
極秘のはずだぞ
あなた
蜜璃ちゃんが、
刀の調整で行くから
よかったら一緒にって!
義勇さん
義勇さん
だが…
あなた
御館様に聞いてくれて、
隠の人に連れて行って
もらうならいいそうです
義勇さん
義勇さん
そうか…
…ならば俺も一緒に行く
場所が場所だけに
心配だ…。
あなた
えー!?今回は
女子同士の温泉ですよ?
義勇さん
義勇さん
俺もあなたと温泉に入りたい
あなたと露天風呂…!!
あなた
義勇さん任務は?
義勇さん
義勇さん
御館様に言って
調整してもらう
あなた
うーん…
あなたが口をとんがらせている。
ほっぺがかわいい。

もう一押しだ。
義勇さん
義勇さん
俺の刀も刃こぼれしてきた
調整してもらう
あなた
そうですか?
じゃあ…
一緒に行きましょう!
義勇さん
義勇さん
ああ
よし!!



***

そして刀鍛冶の里。

チャポーン…
蜜璃ちゃん
蜜璃ちゃん
きゃー!
気持ちいいわねあなたちゃん!
あなた
お肌つるつるになりそう!
蜜璃ちゃん
蜜璃ちゃん
ほんと!
どれどれ~
あなた
きゃーっ!
やだ蜜璃ちゃん、どこさわって…

仕返しよっ!
蜜璃ちゃん
蜜璃ちゃん
きゃー!
あなたちゃんたら!

つんつんしないで!
義勇さん
義勇さん
……/////
里の露天風呂。

俺は一人、
離れた岩場に背を向けて
湯につかっていた。
蜜璃ちゃん
蜜璃ちゃん
冨岡さんも、
もっとこっちにいらっしゃいよ
あなた
義勇さーん
義勇さん
義勇さん
……/////
手ぬぐいで覆っているとはいえ
ほぼ、は…裸のようなもの…だ/////
義勇さん
義勇さん
俺はここでいい
あなた
そーですか?
あー…

あなたと二人きりならば、
ひざに抱いて湯につかりたいのだが…。

仕方あるまい。
着いてきたのは、俺の方だからな。


…それにこの状況、伊黒に知られたら
義勇さん
義勇さん
命はないな
あなた
命がなんですかー?
義勇さん
義勇さん
なんでもない
それにしても…

あなた…
湯に濡れて、
なんて艶っぽいんだ…。

あの手ぬぐいの下は…

……/////

やばい。
義勇さん
義勇さん
おさまれ…俺…
すると、耳元で
あなた
ぎ、ゆ、う、さん!
義勇さん
義勇さん
…ッ!?
あなたがささやいた。
いつの間に近くに…/////

不覚。
あなた
蜜璃ちゃんが、
せっかくだから
義勇さんの方にも行ったらって!
あなた
ね!
蜜璃ちゃん
蜜璃ちゃん
うん!

私、あっちの岩場のお風呂に
行ってるねー!
甘露寺が別の湯に移り、
あなたと二人きりとなった。
あなた
義勇さーん
あなたの甘えた声…/////
義勇さん
義勇さん
なんだ
あなた
おひざいい?
義勇さん
義勇さん
や、今はちょっと…
あなた
えー!
やばいっ…。

言ってるそばから、
あなたがすばやく俺のひざ上に…/////

ジャポン…
あなた
…ッ!?
義勇さん
義勇さん
すまない…/////
あなた
いえ…
固くなった俺のモノが
しっかりあなたの尻に
あたってしまっている。
あなた
ここでは、ダメですよ?/////
義勇さん
義勇さん
わかっている/////
俺は、あなたの腹を引き寄せて
ぎゅっと抱いた。
義勇さん
義勇さん
しばらくこうしてても
いいか?
あなた
はい…/////
温泉の湯で、確かに
あなたの肌がいつもより
つるつるしている。
義勇さん
義勇さん
すべすべ…
あなた
ん…くすぐったい…
つい、なでてしまう。
全くおさまらない…。

ハァッ…

どうしてくれようか。
義勇さん
義勇さん
あなたっ…
すると、

「ありがとうございました!!」


あれは…
義勇さん
義勇さん
炭治郎の声だ
あなた
えっ、炭治郎くん?
ここへも来るだろう。
仕方ない…
あなたの裸を見られたら困るからな…。

ザバァ…
義勇さん
義勇さん
…そろそろ出よう
俺は、湯の中で立ち上がった。
あなた
はい…/////

義勇さん、
手ぬぐい忘れています…/////
義勇さん
義勇さん
す、すまない…////
手ぬぐいで押さえ、
湯気に包まれて頬の染まった
あなたを連れて出た。




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