~あなた目線~
次の晩もまた…。
義勇さんは、深く口づけをして
優しく頭をなでてくれた。
でも、それ以上しようとしない。
やっぱり…
私が拒否し続けたせいで、
こうなってしまったのよね…。
ごめんなさい…。
抱かれたいと、
口で言うのは、とても無理…。
だったら…
私は、着物をするりと脱いで、
義勇さんの帯を引っ張った。
私の胸が、露わになる。
これで放っておかれたら、
今宵はこれで終わり…。
ドキドキして息が止まりそう…。
帯をぎゅっとつかんでいると、
無言の義勇さんの視線が、
降りてくるのがわかった。
瞬間、義勇さんの吐息が
ふぅーっと、深く漏れ出た。
私を腕に包む。
義勇さん…震えてる…。
私から勇気を出してよかった。
鬼を狩るはずのその腕に
私は抱かれる…。
強く気高い、鬼狩り様…。
~義勇目線~
俺を熱く見つめるあなたを、
腕にしっかりと抱き寄せた。
すると、初めてこの腕に抱いた時の
緊張と感動がよみがえってきた。
いや…それ以上かもしれない。
震えてしまう…。
白く、なめらかな肌…。
再び熱い口づけを交わすと、
俺はあなたをそっと寝かせ、
ためらい気味に、乳房に手を添えた。
柔らかな丸みを持つ
かわいいあなたの乳房…。
親指でくりくりと、
先端の感触を確認した。
あなたが小さくうなづいた。
舌で優しく吸いつき、
指でつまみ、コリコリと刺激する。
あなたのこんな声…
久しぶりだ…。
声だけで俺は狂いそうだ。
全身に俺のしるしをつけたい…。
俺は、あなたの耳元でそう囁くと、
全身に舌を這わせた。
つい、あなたをなめる舌に、
力が入ってしまう。
くぼみとふくらみを交互に吸い尽くし、
指の一本一本も、
口に含んだ。
あなたは、のけぞったり
くねらせたり、
俺の舌に、敏感に反応してくれる。
息も荒く、紅潮しているあなたが
俺のひざにまたがった。
太ももに濡れた感触があり、
思わず手を伸ばす。
指をつたって、手首まで
あなたの蜜が流れ出てきた。
そんなあなたが、
俺の首元に吸いついた。
押しつけられる体が熱い…。
なおも、俺の体に舌を這わせる。
もう…
これ以上のがまんは無理だっっ…
だが…
きっと今夜も俺は
すぐに果ててしまうだろう…。
それでも…
あなたをひざに座らせ、
全身を密着させたまま
下から深く突いた。
温かいあなたの中…。
あなたとひとつに…。
二人の境界が溶けてなくなりそう。
そんな夜だった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!