俺は布団を敷くと
長くならないよう、風呂を済ませた。
あなたは、顔を赤らめると
俺の布団に正座した。
近くで見ると…
やっぱりかわいい…/////
俺は…
あなたの肩を持つと
そっと顔を寄せた。
あなたがキュッと目をつぶる。
初めての…
口づけをした。
柔らかい…。
そのままあなたを布団に倒した。
あなたの髪がほどけて、
布団に広がった。
消えそうなほど、小さな声だった。
あなたの手が、
俺の背中に回された。
俺は、服の上から
あなたの胸に手を添えた。
いい…んだよな?
あなたがかすかに
ピクッと震えた。
くそ、手が震える…。
でも…あなたも震えている。
いきなり服を脱がしていいのか?
俺の服はいつ脱ぐんだ?
脱がしたらもんで…
いや、なめるのか??
もんでからなめる…?
なめてからもむ…?
どっちだ…。
控えめだ…と思っていたあなたに
俺は気をつかわせて…。
情けないな。
夜は…始まったばかりだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。