第46話

見ちまった
7,907
2020/08/27 07:00
~不死川目線~
宇髄さん
宇髄さん
じゃあ、またなぁ
不死川さん
不死川さん
おぅ
久しぶりにあなたに会った。

かいがいしく皿を運んだり、
皆の話に耳をかたむけるあなたは…
不死川さん
不死川さん
やっぱかわいかったなァ…
でも冨岡の嫁だ。

あなたが冨岡を慕っていることも、
いやというほど、見せつけられた。

いい加減、あきらめて
忘れねぇとな…。
不死川さん
不死川さん
やべぇ、しまった…
急いで追ン出されたから、
冨岡んちに、
手荷物忘れてきちまった…。

急いで引き返すが…
不死川さん
不死川さん
面倒くせぇ、
こっからでいいか
縁側の障子が開いているのが見え、
塀の外から、声をかけようとした。
不死川さん
不死川さん
おーい、冨お…
…ッ!!??
あなた!?

は…裸…!?
まだ昼間だぞ。
不死川さん
不死川さん
何やってんだァ?…/////
やべぇ俺…
これじゃのぞきじゃねぇか…。
不死川さん
不死川さん
見るんじゃねぇ俺…
だが見るのをやめらんねぇ…
あなた、綺麗な肌してやがる。
不死川さん
不死川さん
ハァッ…
あんなに冨岡の野郎に寄り添って…。

くそォ…。

柔らけぇんだろうな…
そんでいい匂いが…

ハァッ…

かわいいふくらみだなァ…
きっとスベスベで…。
不死川さん
不死川さん
やべぇな俺…
どうかしてる
冨岡の声
ん?誰かいるか?
不死川さん
不死川さん
…ッ!!
俺は急いで隠れた。

本当何やってんだ…
情けねぇ…。
冨岡の声
閉め忘れていたな
あなたの声
えーっ…/////
冨岡の声
まあ、こんなところ
通る者もいないだろう
ピシャ…

障子が閉められた。

だが、声は聞こえてくる。
冨岡の声
あなた…
もっとこちらに
あなたの声
義勇さ~ん
んんっ…
冨岡の声
こらっ何を…
くすぐった…あなたっ
あなたの声
じゃあ、
これはどぉですかぁ?
冨岡の声
やめっ…あなたっ…
仕返しだっ
あなたの声
ん…やめっ…きゃあ
はぁっ…。
仲いいじゃねぇか…。

くそォ…。
不死川さん
不死川さん
荷物は今度にすっか…
屋敷までの帰り道、
いや帰ってからもずっと、
あなたの裸といたずらな声が、
頭にこびりついて離れなかった。


白く、なめらかな裸体…。


───俺のモンにしたい。


俺の屋敷に連れてきて、
二度と出さなければ…。
不死川さん
不死川さん
いやいや、俺は何を言ってる
あいつが泣くのは、目に見えてる
でも…。

あぁ…一度だけ…
一度だけ抱いたら、忘れるから…。




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