宇髄から授かった技を
さっそく試したい…と思っていたが、
月に1度女性に訪れる、
月のものがある日だった。
あなたの体が一番大事だからな。
終わるまではゆっくりしてほしい。
そして1週間…。
交われぬままに、任務が…。
結婚して以来、
初めて3日以上離れるのだ。
俺は、あなたの顔を見ず
ガマンできるだろうか。
それに留守が心配でたまらない…。
不死川とかが夜這いしないだろうか!?
いや、人間ならまだいい。
もし鬼が来たら!?
鬼…
その言葉に、胸がカッとなった。
あなたを失ったら
俺は今度こそ立ち直れないだろう。
錆兎…。
あなたを見守っていてくれよ。
出発の時間まで、
ただただあなたを、腕の中に
抱きしめていた。
一人じゃない、
守るものがあることが、
俺を強くも弱くもさせるのだ…。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。