第28話

密会(もとい愚痴会)
227
2025/12/14 14:47 更新
あなた
かんぱ〜い!!!!!
月島
……乾杯。
ぐびぐびと貯金を崩した酒を飲み下していく。
金とアルコールの味で気分がいい。
あなた
ぷはぁ!!
…んで?月島はなんかだるいなーってことないの?
月島
………
ぢっと見つめる。
俺も月島も目をそらさない。


これは暗黙のルールで、問いかけがトリガーになってる。
先に目を逸らしたほうが先に愚痴をこぼすっていう勝負。

普段は俺が負けるけど、今回は月島が負けてくれた。
月島
はぁ……わかった。
月島
ちゃんと話すからお前も飲め。見つめられちゃ酒が不味い。
あなた
いやっふぅ!!
ちゃんと素直に思ったことも吐けよ??
これは詰問だからな???
月島
分かっている……
月島もちびちびと酒を飲みすすめ、愚痴る準備をする月島。
月島
…………お前も最近対応したからわかるだろうが、俺の最近の悩みはあの上等兵二人…宇佐美と尾形だ。
あなた
あ〜はいはいあの2人ね。
月島
あいつら…何度も何度も嫌と言うほど問題を起こす。
月島
連続して起こすわけではないが、起こしたら起こしたで面倒くさい事案ばかり…
月島
バレるならやるな。やるとしてバレないようにやれ。俺が面倒くさい。
月島
クソ…
一気にごくごくぐびぐびと酒を煽る月島。


ひぇ〜〜〜あいつらいつも何してんの???
月島かなり鬱憤溜まってるじゃん…エグ…こわ…

これはしばらく聞き専だなぁ。
月島
そもそも前提としてだ。
俺はあいつらの世話係じゃない。
月島
なぜあいつらが問題を起こしたら俺に報告が来るんだ。
あなたの名字でも他の奴らでもいるだろうが。
月島
あいつらをみているとほとほと怒りも尽きてくる。
月島
もう始末書に目を通すのもしょうもない理由も誠意のない反省文ももう見たくない…
月島
見たくないんだ…
酒が回ったのか赤い顔を机に伏せてしまう月島。
今にも泣き出しそうで結構真面目に同情する。
あなた
あ〜〜…うん…お前は頑張ってるよ。
真面目に賞賛するぐらい。
月島
同情するなら俺の代わりに全ての事案を請け負うんだな?
あなた
……………は、ハハ。
答えは沈黙……ッ!

とは言え、睨みつけてくる月島を前にしては流石にいつまでも黙っていられない。
あなた
う、まぁ……こっちは落ち着いたから……
今度からは手伝えるはず……
月島
よし。
あなた
ぐぅ…
これはぐぅの音もでる。
仕事が増えるよぉ!!!おかあさぁん!!!!!!
月島
……で?お前はどうなんだ?
あなた
ん〜?ん〜……
まぁまぁだな。あったことと言えば……
あなた
………ねこ……
月島
……?ねこ?
猫が何かあったのか?
あなた
あぁいや、ただその……
猫が入り込んだってだけ。
あなた
ほかには特にないよ。
なんて、少し濁して言う。
でもまぁ月島は俺の癖をわかってるだろうから……
月島
酒の席で嘘をつくな。
飯がまずくなるだろうが。
あなた
……はぁ……
あなた
簡潔に言う、猫を潰さないか心配した谷垣と玉井伍長が悪戦苦闘してるところを助けた。
あなた
只々怪物どもが哀れだった。
月島
あぁ……あいつらか……
あれは本当に……
フランケンシュタインでもあんなに哀れじゃない。
月島
まぁ、とりあえず近況報告は済んだ。
酒飲め。
あなた
おう……
ここでは口に出せないが、お互いにその苦労した状況を鶴見中尉に報告しなければいけない。

まぁつまりは板挟みだ。



いつの時代も、中間管理職は苦労する定めにあるようだ。

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