4人の王が治める大陸があった
暴力で治める北の王
階級制度で治める西の王
財力をもって治める東の王
平和を第一に治める南の王
それぞれの王が治める土地が交わる
中央部の上空に黒い雲が円を描くように浮かぶ
そこから光を帯びた男が降りてくる
男は自分を神と言った
神と名乗る男は言った
4人の王に告げる
それぞれが信じる力を行使し、自分の所に
たどり着け
そうすればどんな願いも叶えてやると
ただし、辿り着けなければ命はない
男がそう言うと地上に塔がそびえ立ち
それぞれの方角に入口が出来た
北の王はすぐに立ち上がり兵を集め進軍した
西の王は奴隷を自兵とし進軍した
東の王は傭兵を雇い進軍した
南の王は自らの意見ではなく民に意見を求め
彼らの意見の元進軍した
それぞれの王は自らの方角に用意された
入口に向かう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。