それから半年。
あなたは声が出なくなった
頑張って話してるんだけど正直聞き取れないぐらい
でも諦めないで話し続けるあなたの言葉を
話せなくなるまで聞いていたい。
だから俺たちは少しでも空いた時間に
あなたに逢いに行く。
先生からはいつ呼吸が出来なくなってもおかしくない
そう言われた。だから今となってはあなたとの時間が
とっても大切
こうやって俺たちの名前を呼んで
話せるようにリハビリを毎日してる
でも話せなくなる一方。
できることなら俺たちが変わってやりたい
五十音順に書かれたボードに手をやりながら
自分の気持ちを伝える
また自分の考えを伝えないところもあなたらしさ
でも教えて欲しい。
きっともうあなたは覚悟しているんだろう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。