今日も声を出してリハビリをする
さ行とは行が難しい
自分では出来ると思うのに体が言うことを聞かない
今でも思う
なんで私なの……
今はみんな頑張ってる、本来なら私も
そこに映って踊ってるはずだった。
でも今はベットの上。
ただ見ることしか出来ない。
"もう一度歩く"
そう決めてベットから降りる
でも足はもう力が入らない
転んだ。そのまま座り込んだ
そこに来たメンバーが
"ねえもう無理"
そこに放った一言は病気になってから初めての
あなたの本音だった。
"やめたい"
その一言……
メンさんが支えながらベットに戻してくれた
さっき見ていたテレビも構成は変わらず、
私の立ち位置もあけたままだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!