第34話

さんじゅうよん
2,173
2019/09/10 02:07
今日の外は曇りで涼しいというより

少し寒かった。
数原龍友
数原龍友
戻るで、時間や
あなた

また来れるかな

数原龍友
数原龍友
来れるよ。
あなた

龍友くん風邪ひかないでね

数原龍友
数原龍友
俺はひかないよ
あなた

だって手冷たいでしょ

触ってないのになんで?
あなた

車椅子押すのに手震えてるもん

数原龍友
数原龍友
ごめんな、
あなた

龍友くんは無理しちゃダメだよ

あなた

私よりも自分のこと優先してね、絶対に

この一言はもし万が一私に何かあった場合

私のことよりも今自分の目の前にある仕事などを優先してねってこと
数原龍友
数原龍友
何があっても俺たちメンバーはきっとあなたのことを優先するよ、絶対に
あなた

ありがとう、でも無理はダメだよ

数原龍友
数原龍友
そんなの言われなくても分かってるで
病室に着き、ベットに移動して
数原龍友
数原龍友
寒かったやろ、温まらないと
あなた

龍友くんの方が温まらないと

数原龍友
数原龍友
俺は平気や
数原龍友
数原龍友
さっきフルーツ買ってきたんや
あなた

食べたい

数原龍友
数原龍友
りんごと柿とぶどうどれがいい
あなた

数原龍友
数原龍友
よっしゃ
慣れた手つきで剥いてくれる
数原龍友
数原龍友
できたで
その柿は私が食べやすいように小分けに一口サイズよりも小さくなってる
あなた

ありがとう

普通のスプーンじゃなくて私用に改良されたフォーク
あなた

いただきます

数原龍友
数原龍友
ゆっくりな
あなた

美味しい

数原龍友
数原龍友
よかった
お皿が動かないように押さえてくれて

「小さいから食べれる個数が増えて美味しさ倍増やな」


なんて言ってる(笑)



そういうさりげなく元気づけてくれる龍友くんがすき

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