第6話

私の過去5
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2020/06/11 06:52
母親は包丁を手に握っていた
そして、こう叫んだ
母親 「あんたなんか…!あんたなんか…!生まれて来なければよかった!!」
その一言が胸に突き刺さる
治 「ちょっ!」
侑と治も叫び声を聞いて来たのだろう
母親は目を真っ赤に充血させて包丁を振りかぶった
母親 「死ねぇぇぇ!!!」























その瞬間、私の中で何かが切れた
母親はものすごいスピードで包丁を振り下ろした
いつもだったら、あぁ死ぬ
そう思っていた
私の目に映っていたのは、スローモーションになっている世界だった

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