第7話

私の過去6
1,640
2020/06/13 10:21
母親の動き、振り下ろすスピードが遅く見えた
今しかない。そう思った
私はとっさにフライパンを手に取り、包丁を防いだ
母親 「っ__」
母親 「なんなのよ!!お前なんて死ねばいいのに!!」
再び包丁を振り上げるが、私にはスローモーションに見える
逃げる時間は十分にあった
だっ
母親 「ちょっ!待てや!!」
私は無我夢中で逃げた。捕まったら今度こそ殺される
私は玄関まで走って走って走って走った
ドンッ
誰かにぶつかった
あなた 「っ__」
そこに居たのは侑と治だった
侑 「どこに行くんや…」
治 「家…出てくんか?」
あなた 「……」
侑 「答えてよ…なぁあなた」
侑があなたと呼んだ。1週間ぶりくらいに呼んだ
治 「なぁ…あなた」
治も呼んだ。
あなた 「裏切り者と話すつもりはないから。」
私は2人に冷たく。殺意のこもった目で言い放った
私は再び走り出した
侑 「ちょっ!あなた!!
治 「待てや!
2人の声が聞こえる。
けれど 今の私にとって、2人の声は耳障りにしか感じなかった
いきよいよくドアを開けて外に飛び出し、私は
〝あるところ〟へ向かった

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