第25話

解かれた封印
227
2021/12/06 07:00
無限城ー
黒死牟
黒死牟
無惨様が、鬼の腕を見つけたそうだ。
童磨
童磨
へえ〜、それって鈴鹿ちゃんの?
黒死牟
黒死牟
ああ。
猗窩座
猗窩座
んで、その腕はどうするつもりなんだろな。
黒死牟
黒死牟
封印が解かれるのを、待つそうだ。
童磨
童磨
ねえ、その鬼の腕はどこにあるんだい?
童磨は興味津々に聞いてくる。
黒死牟
黒死牟
どこかの一室に置いておくと言っていた。
童磨
童磨
鬼の腕を見にいってみないかい?
猗窩座
猗窩座
興味ねーな。
童磨
童磨
僕な興味あるよ。封印が解かれる瞬間を目のあたりにしたいんだ。
黒死牟
黒死牟
そうか…いってみるとしよう。
猗窩座
猗窩座
お前もかよ。
3人は腕がある部屋を目指した。(1人は半ば強引に)
童磨
童磨
この部屋かい?
黒死牟
黒死牟
間違いない。
童磨は襖を開ける。
部屋の中は薄暗く、真ん中には箱が置かれている。
童磨
童磨
これが鬼の腕…が入った箱か。
童磨は箱を持つ。
童磨
童磨
ああ〜、開けてみたいな〜。
黒死牟
黒死牟
やめておけ。
猗窩座はあたりを見渡す。
猗窩座
猗窩座
…なあ、この部屋なんだかおかしくないか?
童磨
童磨
どういうことだい?
猗窩座
猗窩座
よくみてみろ。
猗窩座に言われて2人はあたりを見渡す。最初は暗くてよくわからなかったが、目が慣れてきて、部屋の風景がだんだんとわかってくる。
部屋は何かが暴れた後のように、大きく引っ掻いた跡があたりに広がっていた。
童磨
童磨
すごい有様だね。
黒死牟
黒死牟
おそらく、腕の邪気によるものだろう。
その時だ、
ガタガタ!
童磨がもっている箱が大きく揺れる。
童磨
童磨
わっと、ついに封印が解かれるのかい?!
バァンッ!!
中に封じ込められていた邪気が、箱を壊して3人を包みこんだ。
上弦の3人はすぐにわかった。自分達よりは遥かに格上の者の邪気だということに。
流石の3人も、邪気の勢いに耐えられずに思わず目を閉じてしまう。
邪気はおさまり、3人は目をあける。
???
ふう、久々の外だ。
後ろから声がして、3人は後ろを振り向く。
そこには、鈴鹿と瓜二つの女性が立っている。
黒死牟
黒死牟
鈴鹿殿…?
鈴鹿?
鈴鹿?
ああ黒死牟、お前の顔を見たのは何年振りだろうか。
鈴鹿らしき者は笑う。
鈴鹿?
鈴鹿?
それよりも、お前らには我の姿が見えるのか。
猗窩座
猗窩座
どういうことだ?
鈴鹿?
鈴鹿?
我は本当は腕だけの存在。腕以外の体は我の邪気によるものだ。
童磨
童磨
なるほどねー。
鈴鹿?
鈴鹿?
黒死牟、我の本体はどこにいる?
黒死牟
黒死牟
…鬼殺隊のもとです。
鈴鹿?
鈴鹿?
そうか、あやつは我と離れている内に人間側に着いたか…まあいい。
鈴鹿?
鈴鹿?
ちょいと腹を満たしてこよう。
鈴鹿らきし者は、その場から消えた。
童磨
童磨
…「鈴鹿」という人物は本体と腕の2人いて、2人が一つになることで初めて本来の姿に戻るってことかい。
猗窩座
猗窩座
でもよ、思想が違う2人が融合してらどうなるんだろうな。
3人はもとの部屋に戻っていった。

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