第3話

ー 助けてくれる人 ー
967
2020/05/31 13:00
静かで冷たい空気の中に現れたのは
クラスメイトのジェシーくんだった
ジェシーくんが入ってきた途端
さっきまでの空気がなかった事のように
明るくなった

樹)大丈夫か?

貴)うん、

ジェ)樹!あなたちゃんおはよ〜!

樹)おはよ

貴)お、おはよ、

ジェ)いや〜あなたちゃんは
ほんとに可愛いなぁ

貴)そ、そんな事ないよ、

ジェシーくんは何故かみんなのように
冷たい視線や罵声を浴びせない
逆に優しくしてくれる人だ

嬉しい事なんだけど
少し怖いんだよね、笑

樹)ほら、あんまからかうなよ
困ってるだろ?笑

ジェ)ホントのことだし〜笑
樹だけあなたちゃんと仲良くて
羨ましい!俺とも仲良くして?

貴)え、で、でも、
私なんか、

((そうだよこいつなんかと
仲良くする必要ないって

((樹もジェシーもこんなやつほっとけよ

樹)うるせぇ

ジェ)樹口悪いぞ〜!
まぁでも俺が誰と仲良くなるかなんて
お前らに関係なくね?

((人殺しだぜ?笑

((話すだけ時間の無駄だよ笑

貴)ご、ごめんね、

ジェ)あなたちゃんは謝んなくてい〜の!

樹)そうだぞ?

ピーンポンパーンポーン

《2年3組の田中樹、ジェシーは
至急学年室に来るよう》

樹)え、なんかあったのか?

ジェ)とりあえず行かなきゃだな

樹)あなた大丈夫か?

貴)大丈夫だよ!

樹)早く帰ってくるから
なんかあったら言えよ?

貴)ありがとう
行ってらっしゃい

2人が急いで教室を出ると
いつもの主犯格達がニヤリと笑い
私に近づいてきた

((や〜っといなくなった!

((樹とジェシーがいると
なんも出来ないんだよなぁ

((ねぇ、山本さん一緒に遊ぼ?笑

貴)や、やめて、

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