第30話

ー好きを伝えるー
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2020/06/20 16:01
貴)蓮くんが!?

樹)え、?

樹から告白された3日後、
病院から蓮くんが目覚めたと
連絡があった

・・・・・・

ー病院ー

私ほ今、病室の前にたっている

貴)ッッ、

樹)あなた?

貴)私、

怖い、だって、
また拒絶されたら...

貴)樹、私...

樹)大丈夫
お前には俺がいるから

貴)ありがとう、

私はゆっくりとドアを開けた

ガラガラッ

貴)ッッ、、

ベットの上に座り
外を眺める蓮くんがいた

貴)れ、、目黒くん、、

樹)目黒

蓮)ッッ!?

蓮くんは私達を見ると
驚いた顔をした
そして、静かに泣き出した

貴)目黒くん、!?

樹)ど、どうしたんだよ、!

蓮)あなた、樹...

貴)記憶、戻ったの、?

蓮)うん、

貴)よかった...

蓮)ごめん、謝って許してもらえる
なんて思ってないけど、
ホントにごめん、

貴)謝らないで?

蓮)でも、

貴)大好きだったって言ったでしょ?
好きな人守るのは当然でしょ?

蓮)だった...か、

貴)蓮くん?

蓮)そっか、

蓮)俺も好きだったよ...

だったか、
私達、このまま終わっちゃうのかな

樹)今は...

蓮)え?

静かだった病室に樹の声が
やけに大きく響いた

樹)今はどうなんだよ

蓮)今はって、

樹)記憶戻ったんだろ
もうあなたの事思い出したんだろ
それで今の気持ちはどうなんだよ

蓮)それは、

貴)樹、!記憶戻ってすぐで
そんなこと聞いたらダメだよ、!

樹)俺はもう伝えたぞ

蓮)俺にそんな権利...

樹)権利、?ふざけんなっ、!

貴)樹、!

樹は蓮くんの事を殴った

樹)そんな権利?なんだよ権利って
あなたは、あなたはずっと
お前のこと待ってたんだぞ!?

蓮)ッッ、

樹)大好きなお前に2年間も
憎まれて冷たくされていじめられながらも
それでもずっと好きで待ってたんだぞ!?

樹)2年前のあの日も、
3ヶ月前のあの日だってあなたには
お前しか写ってないんだよ、

貴)樹、

私を見て辛そうにニコッと笑うと
私を蓮くんの方に押し付け

樹)まだ、あなたを好きなら
申し訳ないと思うならその分
お前が一生そばで幸せにしろよ

蓮)俺に、あなたが幸せにできるのか、?

樹)そんなん、俺が知るわけねぇだろ

樹は呆れた顔で笑うと
病室を出ていった

貴)蓮くん、大丈夫?
辛いでしょ?横になって...

蓮)好き

貴)え、?

蓮)俺は、まだあなたが好き
今まで離れてたぶん、それよりもずっと
あなたのそばにいる、
今度こそあなたを幸せにしてみせる、

蓮)だから、また俺と
付き合ってください

貴)ッッ、

涙が溢れてくる、
この2年間忘れなきゃ、終わらせなきゃ
そんな気持ちで生きてきた
もう二度と蓮くんは私を愛して
くれないと思っていたから

でも、そう思えば思うほど
忘れられなくて
好きだけつのっていった

ねぇ、また蓮くんを信じてもいいかな

貴)私も、好き、

蓮)ほんとに、?

貴)うん!私も蓮くんの事
誰よりも幸せって思えるくらい
幸せにしてみせるから

蓮)あなた、愛してる

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