私と蓮くんが付き合って次の年の夏の事
貴)蓮くんのおばあちゃん
可愛いよね笑
樹)あれはほんとに可愛い笑
蓮)だろ?笑
おばあちゃんも昨日はよろこんでたよ
貴)また会いたい!
蓮)またおいで
樹)俺も行きてぇ
蓮)2人でまた来なよ笑
樹)やった〜!
貴)あれ?蓮くんその怪我どうしたの?
樹)ほんとだ、なんか最近多くない?
蓮)...実は2人に隠してた事が
あったんだけど、
その時蓮くんに母親から虐待を
受けている事を聞いたの
蓮)離婚した頃よりは落ち着いてたんだけど
最近男と喧嘩してるのかイライラしてて、
貴)酷い、八つ当たりじゃん
樹)警察に言った方がいいんじゃないか?
蓮)前行ったんだけど
取り合ってもらえなくて、
樹)ほんとこういう時に、
貴)私達が行こう!
蓮)え?
貴)だってこんなのおかしいもん!
警察が取り合ってくれないから
私達が何とかするしかない
蓮)でも、
樹)行ってどうにもならないなら
家出しよう
貴)賛成!笑
うち親いないから私の家においで!
蓮)ごめんな、ありがとう
貴)私達は蓮くんの味方だから!
何がなんでも助けてみせる!
樹)まぁでも危なくなったら
逃げるからな?
貴)わかってるよ
蓮)うん
貴)よし!今日行こう!
あの日、私達で行かずに
他の方法をとればよかった、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!