カーテンから盛れる太陽で
目が覚めると私はゆっくり深呼吸をした
貴)準備するか...
何もかもが今日で終わるんだ
きっと、私は今日で「死ぬ」
大好きな人に今日憎まれながら殺される
貴)私らしいよね、
とびっきりのおめかしをして
待ち合わせのゆき公園にむかった
ーゆき公園ー
私が公園に着いた時まだ
蓮くんはついていなくて私は
ベンチに座り空を見上げた
貴)あの日と同じ、真っ青な空だなぁ
蓮)おはよう
貴)目黒くん、
蓮)もういたんだ
貴)ちょっと早くついちゃって
蓮)隣座っていい?
貴)もちろん
ベンチの上で少しの沈黙が流れ
それを切るように蓮くんが話し始め
蓮)ねぇ、いじめ辛くない?
貴)辛いよ
貴)でも、私が悪いから大丈夫
蓮)どうして母さんの事を
貴)覚えてないだろうけど
私と樹と目黒くんは仲が良かったんだよ
その日も遊びに行った日だった
たまたま目黒くんのお母さんと
口論になって殺したんだよ
蓮)そんなんで、そんなんで
母さんを殺したって言うのか!?
なんでお前なんかが正当防衛になんだよ!
貴)そんなのおばあちゃんに
口裏合わせてもらったからだよ
蓮)ばあちゃんのこと脅してまで
お前は、!!来い!
強く腕を引っぱられ私は
どこかへ連れていかれる
私はこの後彼に殺される
なのに、なんでこんなに気持ちは
静かで落ち着いていられるんだろう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。